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瑕疵保険の見積数・申込数、前年比の約7割

 ㈱住宅あんしん保証が取り扱う大規模修繕工事瑕疵保険において、3月から6月までの保険料の見積数や申込数を対前年度と比べたところ、3割程度の減少となっていたことがわかりました。
 春の大規模修繕工事は例年3、4月に着工することが多いようですが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、3、4月着工予定の大規模修繕工事が管理組合の意向で延期が増加したケースが目立ちました(工事会社団体へのヒアリングより)。
 一方、新型コロナウイルスによる自粛要請の緩和後からは、それまでほぼ止まっていた業界の動きが活発化し、3、4月着工延期していた工事が一気に増加。見積数や申込数が急激に増加していくことが予想されます。
 もっとも3~6月の合計見積数は上記のとおり前年同期比67.4%、申込数は69.9%と大幅に少ない状況にあることも事実です。
 大規模修繕工事は不要不急ではなく、建物維持向上を目的にして計画的に実施するのが一般的とされています。多少の延期はありますが、長期にわたり延期、または中止となると、建物の経年劣化が進行し、雨漏りや漏水、タイル剥落等のトラブルが発生したり、長期修繕計画で見込んでいた以上のコストUPとなるリスクが生じることになります(設計団体へのヒアリングより)。
 外壁・屋上工事や共用配管工事は室外の工事です。新型コロナウイルスによる自粛緩和後に大規模修繕工事を着工している管理組合では、工事の打ち合わせや理事会、組合決議などをオンライン会議で実施し、感染対策を行う傾向が多くなりました。
 管理組合運営も含め、「不要不急」ではない、「至急必要」な活動は効果的に進めていくことが、先々に余計なトラブルや管理組合の費用負担を発生させないために大切なことだといえるかもしれません。

 

 

 

 

 


<取材協力>
㈱住宅あんしん保証・渋谷貴博氏

(大規模修繕工事新聞 128号)