マンションの運命を考えてみました。日本は超高齢化社会を迎えています。その際、どうしても動かせないものとして人口減少という事実があります。
総務省統計局によると2024年8月1日現在、わが国の人口推計は1億2,385万人。それが2040年には1,100万人減少の1億1,284万人、2070年には4,000万人減少の8,700万人となります。
厚生労働省の数字では、2040年の「65歳以上」の人口が全人口の約35%、2070年の高齢化率は39%の水準になると推計されています。
このような将来像の中でマンションはどうなるのでしょうか。
日本では、法律をいくら変えようとマンション建替えは難しいままです。古いマンションは、居住者の新陳代謝がなく、超高齢化の先は空室化がどんどん進んでいきます。
建物の空洞化で心配なのは、マンションの血管といわれる配管類からの漏水です。
特に専有横枝管を各戸の負担としていると、多くの住戸で更新がなされない傾向にあります。築50年でもいまだに鋼管が使われているようなマンションでは、漏水が多発し、大きなトラブルに発展することになります。
そうです。建物の長寿命化の運命は給排水管設備が握っているのです。
逆を言えば、マンション全体を考えた給排水管設備の改修計画を考えなければ、建物の長寿命化は成立しません。
スラム化の道を一直線。
そうなる前に、手を打ちたいところですが、給排水管改修は住民の合意やルール付けなど、専門的な知識が必要なため、管理組合役員では理解度にばらつきがあります。
そこで全建センターでは「給排水設備改修相談室」を開設し、給排水管改修を得意とする経験豊富なコンサルタント業務を開始しました。
給排水管の劣化診断をはじめ、工事の基本設計、施工会社の選定補助など、幅広い範囲で管理組合のお手伝いをいたします。
◆全建センター
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大規模修繕工事新聞175月号(24-9)