「大規模修繕工事新聞」は、一般社団法人 全国建物調査診断センターが発行するマンションの適正な管理に役立つ管理組合向けのフリーペーパーです。首都圏、関西圏の約30,000の管理組合に直接、無料で発送しています。また、同じ内容のメルマガ版は登録いただいた方に無料配信しています。当HPでは、「大規模修繕工事新聞」の過去から現在に至るまで、全ての記事を収録していますから、マンションの大規模修繕工事に関する情報やマンション管理組合に関する情報を左下の検索窓からキーワードを入れるだけで必要な情報を得ることができます。

浮体式波動抑制装置「タンクセイバー『波平さん』」

08-01
中央大学、㈱十川ゴム、㈱エヌ・ワイ・ケイは、横須賀管工事協同組合との開発協力により、マンション等の給水タンク(貯水槽)を地震被害から守る浮体式波動抑制装置「タンクセイバー『波平さん』」を製造・販売している。(独)科学技術振興機構の平成24年度支援事業の採択課題。
東日本大震災では仙台市立の小中学校196校中62校で貯水槽の破損被害があり、中でも11校では貯水槽が完全に破壊した。
大地震により貯水槽が破損する原因のひとつにスロッシング現象が考えられる。スロッシング現象は長周期地震動によって容器の中の液体が激しく波打つこと。
この波動を抑制し、大地震から「水を守る」ために開発されたのが「波平さん」である。「波平さん」の設置はタンク内の水に浮かせるだけ。地震で大きく動こうとする流体は「波平さん」を通ることで液面揺動による波高が大きく減衰(1/3以下)し、タンクの損壊を防ぐことができるという。
近年、衛生面やタンクの維持費などから水道本管からの直結給水方式を採用するマンションが増えている。
浮体式波動抑制装置「タンクセイバー『波平さん』」スロッシング【sloshing】=液体を入れた容器が振動した場合に、液体の表面が大きくうねる現象※出典:デジタル大辞泉

一方、有事の際の水の確保を視野に入れてあくまで貯水槽方式にこだわる管理組合も少なくない。ただ、この場合、地震で貯水槽が破損するのではないかという不安を払しょくすることができなかった。
波動抑制装置により「命の水」を守ることができれば、防災拠点としてマンション貯水槽の重要性が増していくかもしれない。

08-04●実施工第1号は横須賀市民病院

横須賀管工事協同組合は今年8月、横須賀市民病院の給水タンクへ「波平さん」設置工事を行った(実施工事第1号)。対象タンクはFEPパネル製(3m×6m×1.5m)。
施工時間の目安(1タンクあたり)は、①タンク外での仮組み(約15分)、②タンク内の本組み(約15分)、別途、水槽への搬入・水槽内の清掃・水張り(装置浮上)等あり。
ほぼ半日あれば導入が可能となる。
施工費は、貯水槽の面積や水深によって異なるが、横須賀市民病院のケースでは1タンク1段施工で約35万円(材料・工事含む・税別)だっ
(大規模修繕工事新聞 No.60)

08-0308-0208-03


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA