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高層、強風からリフトクライマーを設置 タイル等は階層で劣化進行速度に違いも

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1508-68-2-2東京・隅田川沿いに立地する21階と13階建てのマンション。隣接する大型ホームセンターの建物の影響もあり、21階棟は高層階になるにつれ、風が強くなる。
このため、南面と西面に移動式昇降足場(リフトクライマー)を設置して作業を行っている。一般的なゴンドラ足場では揺れが激しく、固定型の足場のほうが施工性も確保できるという判断である。
作業は3フロアごと。枠組み足場と違い、作業が終われば養生シート等もないので、居住者のストレスも軽減できる。
1回目の大規模修繕工事であり、PC(プレキャストコンクリート=工場で製造されたコンクリート製品)を使っているところもあるため、大きな劣化進行は見られなかったようだが、高層物件としてありがちな中間層でのタイルのひび割れ・浮きなどが目立ったという。これは下層階と上層階との揺れを保つために、その歪みが中間階に出るのではないかと言われているが、今後の高層マンションの業界での検討課題といえるのではないだろうか。
とはいえ、内壁にALC(軽量気泡コンクリート)が使用されていることなど、一般的に躯体自体の劣化は進行が緩やかではないかというのが作業者たちの感想だ。当然、高層マンションであるため、足場をかけなければわからない部分が多いことから、外観からの目視だけでは判断できない。
その点、管理会社が管理組合をリードし、長期修繕計画から設計見積もりの作成、施工業者の選定等を行っているので、居住者からのクレームもないという。
現場代理人の石橋正志さんは「工事車両のスペース確保やゴミの始末など、防災センターの係員の方々が協力的で、工事が非常に進めやすい環境です」と話す。
大規模修繕工事は、騒音や圧迫感など居住者への精神的な負担が大きい。しっかりとした対応に加えて、作業員の施工性を考えた計画を立てることが、あらゆる負担の軽減になるではないかといえる。

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■設計・監理者:大和地所コミュニティライフ 株式会社
本社
〒105−0003
東京都港区西新橋2−8−6 住友不動産日比谷ビル2F
☎03−3580−1900
代表者:原 旭  設立:2003年(平成15年)10月
資本金:5,000万円
www.daiwa-cl.co.jp
■施工者:シンヨー株式会社
本社
〒210−0858 神奈川県川崎市川崎区大川町8−6
☎044−366−4771㈹
代表者:中尾 祐輔  創業:1930年(昭和5年)4月
資本金:5億円
www.sinyo.com

(大規模修繕工事新聞 第68号)


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