「大規模修繕工事新聞」創刊から現在に至るまで、全ての記事をアーカイブ収録していますから、マンションの大規模修繕工事に関する情報やマンション管理組合に関する情報を上の<記事検索>にキーワードを入れるだけで表示させて、必要な記事を読むことができます。

排水管更生技術『SL-PRO工法』

1508-68-8-1 老朽化した排水配管、または地中の埋設管を更生工事によってリニューアルさせる特殊工法「SL-PRO工法」を紹介します。SL-PRO工法は可視光線で硬化する樹脂を使用し、老朽化が進んだ建物の排水設備(外構埋設排水管、浴室の排水トラップ、外構の排水桝)を安価・短時間でリニューアルさせる工法です。
紫外線ではなく、可視光線のため人体への影響もありません。また、更生工事であることから開削等の大型重機が不要となり、振動や騒音もなく、敷地内に工事跡も残りません。
大規模修繕工事も3回目を迎える管理組合にとって、外構の埋設排水管も修繕項目の対象となってきます。また、桝と埋設管の一体型更生であり、浴室の排水トラップにも対応するなど、費用対効果を含め、一考したい工法といえるでしょう。

1508-68-8-21508-68-8-31508-68-9-11508-68-9-2 工法の手順を説明します。まず小型CCDカメラによって管内の劣化・損傷状況を確認します。
次に光硬化性樹脂が含浸されたSLライナー(専用のライニング材)を管内に挿入します。反転工法ではありません。SLライナーは、臭気がなく、周辺環境にも配慮しています。
管内から十分の長さのSLライナーを引き寄せ、次にフランジプラグ(機密性を保つため)を装着。SLライナー挿入後、術つなぎ状の可視光線照射機材を挿入・設置します。
ランプ照射を開始。可視光線によって光硬化性樹脂が含浸されている部分が硬化します。硬化完了後、強度の高いFRPパイプとして形成されます。
照射完了後、空気の圧力養生を行い、排気とともに機材をゆっくり引き抜きます。
フランジプラグを脱着し、インナーフィルムをきれいに剥離させるため、出口側に反転させます。
管口付近を切断し、ライニングが形成できているかを確認。管内の平滑状況と既設管への圧着状況を確認したら施工完了です。

問い合わせ

SL-PRO工法 CS推進部 京浜管鉄工業㈱
〒160−0011 東京都新宿区若葉1−12−5 TEL:03−3358−4873 //www.keihin-se.com/setsubi_reform/sl-pro
(大規模修繕工事新聞 第68号)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA