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横浜/高島台センチュリーマンション管理組合

02-2010-02-33回目の大規模、外壁補修が重点に

平成20年の施工当時、マンションは築37年。大規模修繕工事はすでに3回目である。
今回工事の特出すべきことは、手すりの交換。屋上や塔屋階段、バルコニーの手すりを撤去し、アルミ製に更新した。特にバルコニーは曲線加工であるため、材料の発注に苦慮したという。
02-2010-02-4 3回目の大規模修繕工事ということで大きかったのは、外壁下地補修。コンクリートのひび割れ、モルタルの浮き、鉄筋の爆裂・欠損等について、足場を組む前の工事計画時点の数量よりも、施工をはじめてからわかる数量が何割も増していた。
作業は、超音波剥離工法で旧塗膜を完全に除去し、下地補修後、モルタルの段差調整を行い、塗装。下地補修では、ひび割れや浮きの部分にエポキシ樹脂を注入した。
工事を請け負ったシンヨー㈱の担当者は「とにかく理事会が非常に協力的」と話す。「工事計画よりも修繕個所が多い際に実数清算としているが、理事会に次々と決断してもらえるので工事がとまらず、余計な神経を使うこともなかった」。
こうした理事会の対応は、現場代理人や作業員等の士気を高める効果にもつながる。築40年近くなれば工事前の建物調査と足場を組んだ後の状態がどのくらい違うのかは未知数だ。それを理解して、工事会社の報告に素早い対応を取れば、それは工事もやりやすい。
理事会の熱心さは工事前からわかっていた。理事が工事会社へ出向き、社長と面談しているのだ。やはり、良い工事にするには、お任せではなく、管理組合が自ら動いて、自ら確認することだといえるのではないだろうか。

(大規模修繕工事新聞 第02号)

 

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