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劣化が起こらない屋上防水材 ポリオレフィン系シート防水

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屋上防水は防水工事の中でも特に重要な個所である。 屋上で使用されている建材はすべて太陽熱の影響で毎日大きく伸縮する。
さらには屋上のスラブが、工場で製造されたPCやALCの場合はRCと異なり、それぞれのジョイント部分も動くので、屋上防水材には大きな弾性=伸びる性質が求められる。
しかし弾性は劣化と共に低下するので、劣化した屋上防水材にはあちこちに亀裂が発生し漏水を招くことになる。
劣化の原因としては、まず紫外線があげられる。紫外線は化学線とも呼ばれるほど化学的な影響が強く屋上防水材を分子レベルで破壊する。
さらに水(雨水)の影響もある。特に水たまりのできる屋上では加水分解という現象が起こり屋上防水材を劣化させる。
07-1507-3807-1507-37 他には夏季の熱など様々な要因により、屋上防水材は約10年で再施工が必要となるといわれている。
しかし、これらの劣化反応が全く起こらない防水材もある。
それはポリオレフィン系と呼ばれる素材のシート防水で、主原料のポリオレフィン樹脂は化学的に完全に安定しており、紫外線、水、熱などの影響を全く受けない。
これによって25年の防水保証をつけている。
断熱材と併用するとエコポイントも得られるため、長期的メンテナンスコストを大幅に低減することができる。
環境に配慮した防水法としても、注目を集めそうだ。
(大規模修繕工事新聞 第08号)


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