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可視光線硬化による 排水管更生技術『SL-PRO工法』

15-10-70-22 京浜管鉄工業(本社東京・新宿、平松拓也社長)は8月20日、千葉市の郊外型団地で管理組合の協力を得て、排水管更生技術『SL-PRO工法』の現場デモンストレーション見学会を行いました。参加者は7管理組合約20人。
『SL-PRO工法』は可視光線で硬化する樹脂を使用し、老朽化が進んだ建物の排水設備(外構埋設排水管、浴室の排水トラップ、外構の排水桝)を安価・短時間でリニューアルさせる工法で、㈶日本建築センター技術審査証明の認可を受けています。

今回のデモンストレーション見学会は前日に機材準備や管内洗浄などを済ませ、当日は光硬化性樹脂が含浸されたSLライナー(専用のライニング材)の引き込みから、LHトレイン(照射機材)の設置、可視光線照射・硬化までを実施しました。
ご協力いただいた団地の埋設排水管はヒューム管200mm ~ 150mmの本管、枝管です。現状では本管の詰まりが多発し、さらに埋設管深さが下流で3~4m以上と深く、また配管ルートには大木が林立していて、新規埋設ルートやバイパスルートの開削が用地および生活空間の中での安全上からも不可能であります。
このため、排水制限の緩和など考慮し、SL-PRO工法の採用を検討されています。
SL-PRO工法は可視光線のため人体への影響はなく、更生工事であることから開削等の大型重機が不要となり、振動や騒音もなく、敷地内に工事跡も残らないというメリットがあります。
SLライナーの挿入準備後、フランジプラグ(機密性を保つため)を装着。SLライナー挿入後、術つなぎ状の可視光線照射機材を挿入・設置します。ランプ照射を開始。可視光線によって光硬化性樹脂が含浸されている部分が硬化。硬化完了後、強度の高いFRPパイプとして形成されます。
照射完了後、空気の圧力養生を行い、排気とともに機材をゆっくり引き抜きます。
フランジプラグを脱着し、インナーフィルムをきれいに剥離させるため、出口側に反転させます。管口付近を切断し、ライニングが形成できているかを確認。管内の平滑状況と既設管への圧着状況を確認したら施工完了です。す。
見学会参加者からは質疑応答の時間の際、工事費用、工期に加え、管理組合での説明のために他の比較できる工法は何があるか等、さまざまな質問が飛び交いました。

問い合わせ
京浜管鉄工業株式会社
〒160-0011 東京都新宿区若葉1丁目12番5号
TEL. 03-3358-4873 FAX. 03-3358-4870 www.keihin-se.com

(大規模修繕工事新聞 第70号)

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