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エレベーターリニューアル工事見学会

エレベーターリニューアル工事見学会

7台全部を同時期に全面更新
埼玉・狭山市 ガーデンシティ狭山管理組合

築後29年目の既存エレベーター7台全部を同時期に全面更新を行った事例をNPO日本住宅管理組合協議会(日住協)で工事見学会として取り上げました。
見学会開催時には工事は完成していましたが、工事に至った経緯・準備プロセス、工事着工までの歩みを、管理組合理事長、エレベーター工事委員会委員より詳細に報告していただきました。
今回は設計・監理方式を採用せず、管理組合内部にエレベーター工事委員会を立上げ、技術面及び管理組合内部意向調査などを行いました。
管理組合が行った準備としては、組合員すべてがリニューアルを望むとはかぎらないことから、まず組合員
の意向を調査に尽力しました。その後、予算・工事概略を検討し、下記手順によって実施計画案へと進めました。
①合員の意識調査②専門委員会の設置③総会での決議④エレベーター委員会での検討⑤実施計画の作成。
委員会が行った作業は下記の通り。

②機能・性能および品質は同等であること
③事期間中、エレベーターの同時停止は、2台以内とした
④住民説明会実施(説明会のポイント)
・ 組合員の意見および最新の安全基準を最大限設計に反映した)
・ エレベーターの機能、外観等の変更面を大きく伝える
・全戸に協力して頂く内容を具体的に広報
⑤工事資材の搬入
・ 工事の動線に係るリスク(居住者車両の通行や運搬時の居住者への安全配慮)
⑤工事着工
・ 居住者へのビラ、掲示板等により工事の進捗、エレベーターの停止期間(時間)等の最新情報を報告
・ 毎月必ず定例打合せがあり、施工会社を含めて進捗状況などをチェック
⑥検査、竣工
・エレベーターの作動など詳細な検査を行い完成
・竣工後のメンテナンス契約等について確認
⑧まとめ
・充分な検討期間を作ること
・管理組合をサポートする専門委員会の設置が不可欠
・不明点があればいつでも連絡を
次に工事施工会社より工事内容説明があり、エレベーターを利用しない人にどのように合意を得たのか等の質
疑応答を行い、活発な意見交換となりました。
説明後、実際にリニューアルしたエレベーターの見学と「停電」や「地震」など緊急時の対応について、管理
会社とエレベーター内を直接つなぐ体験会も行いました。
(記事作成協力・NPO日住協 上地光男理事長、西山博之理事)

見学会を実施したガーデンシティ狭山
見学会を実施したガーデンシティ狭山
エレベーター改修中の様子
エレベーター改修中の様子
更新後のエレベーター
更新後のエレベーター
工事見学会には11管理組合が参加した
工事見学会には11管理組合が参加した

工事見学会&マンションデータ
●工事見学会期日:2013年3月16日㈯
●会場:埼玉県狭山市北入曽755-1
ガーデンシティ狭山 コミュニティ・ホール
1983年(昭和58年)・SRC造・11階建て・2棟・498戸
●エレベーター保守会社:
三菱電機ビルテクノサービス
●参加者:11管理組合19名

(大規模修繕工事新聞 2013-8.5 No.44)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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