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大 規 模 修 繕 ト ピ ッ ク ス

全 国 各 地 の マ ン シ ョ ン 大 規 模 修 繕 ト ピ ッ ク ス

㈱リノシスコーポレーション1級建築士事務所
佐藤成幸常務取締役

6月23日に東京・京橋で行った全国建物調査診断センターのセミナーから。佐藤常務がコンサルタントとして取り組んだ地域文化のよく表れた事例を紹介します。

大阪編

大阪のマンション管理組合の理事会で、頻繁に出る言葉があります。
「それなんぼやねん?」「なんぼになんねん」「なんぼでできるんや」
設計コンサルタントとして、設計概算工事金額の説明をすると…あくまで設計段階での概算です…「そうか、ようわかった。それでホンマはなんぼになんねん?」。
資材に対する説明で、耐候性、耐久性などの特質を話したところで「その材料なんぼやねん?」
設計コンサルが施工業者の見積書の比較表を作り、理事会で説明する場面です。
コンサルからの説明を前に、決まってある理事が「これなんぼになんねん?」と切り出し、「これは○○円でできるわ」と別の理事が答え、次には「いやいや○○円で充分やで」とさらに別の理事が話はじめます。コンサルの説明を聞かずに勝手に会話が進んでいくのです。
ただし「○○円で充分」という発言に根拠はありません。
理事は全員、建築に素人。何を知って発言しているわけではないのです。
施工業者との価格交渉でも、業者の回答の前に同じような会話が進みます。
「値引きは○○でできるはずや」…。
結果、工事の説明がどうとかではなく、値引きの「いさぎよさ」で施工業者が決まるケースが多々あります。
例えば5800万円の工事に対し、800万円をスパッと削って「やります!やらせてください!」というと、
「よっしゃ」
と大阪人の心をとらえるようです。
工事のど素人なのに、指し値(さしね)をしたがるのが大阪人。「なんぼでやれ、そしたらやらしたるわ」。
工事の内容なんて、なんでもええんの?

(大規模修繕工事新聞 2013-8.5 No.44)


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