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大規模修繕瑕疵保険の内容整理

 

新請負契約書には「大規模修繕工事瑕疵担保保険 」「工事完成保証」の記載があり、管理組合からの問い合わせが増加している

 

新請負契約書で申し込みが増加

 

 ㈱住宅あんしん保証によると、平成 22年8 月の販売開始から平成28年 7月までの「あんしん大規模修繕工事瑕疵保険 」申込受理件数は 2,200件。申し込みについては管理組合が工事会社へ加入をリクエストしてかにしたケース が90% 、工事会社(事業者) が自主的に加入したケースが10 %ということです。

 また、「マンション修繕工事請負契約約款」が発表された今年4 月~7月の 申込受理208件。新しい請負契約書には、「 大規模修繕工事瑕疵担保保険(有・無)」の記載項目があり、「問い合わせ実績からですが、大規模瑕疵保険が管理組合の目にと まりやすくなったことが要因で、申し込みが増加しているようです」と、住宅あんしん保証の担当者は話しています。

 さらに、新しい請負契約書には「工事完成保証(有・無)」の記載もあるため、管理組合から工事完成保証制度の詳細内容についての問い合わせも増加しているとしています。

 

工事検査の15% で「是正」を指摘

 

申込受理件数を工事種別でみると、「外壁改修工事・屋上防水」が 60%で最も多く、給排水管 路の工事や耐震改修への申し込みも増えています。

付帯する特約では、保険期間延長特約が95% 付帯していますが、「手すり、柵、鉄部等の特約」はほとんど付帯していません。

 

工事期間は「4 カ月」が半数。マンションの規模によりますが、4 カ月程度が一般的といえるでしょう。

検査内容は「あんしん大規模修繕工事瑕疵保険 」の調査であることから、ほとんどが住宅あんしん保証検査で実施されていますが、注目は「是正率」。15%の工事検査で「是正」、つまり「やり直し」を指摘していることになります。

現在、国は既存住宅のインスペクション(診断・検査)、瑕疵保険の普及を進めています。

これにより、一般消費者や住民、管理組合に情報が伝わり、既存 マンションの専有部 分の売買を補償する「既存売買瑕疵保険」の申し込みが増加しています。

今後は、同じ既存マンション共用部 分の計画修繕工事の瑕疵・欠陥を補償する「大規模瑕疵保険」も同様に普及が進む と考えられます。

住宅あんしん保証で は「今後も管理組合、工事会社などへ瑕疵保険制度の情報を提供し、利用しやすくなるようサポートしてまいります 」としています。

(大規模修繕工事新聞 第81号)