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国土交通省 /建築物リフォーム・リニューアル調査報告 平成28年度上半期売上高、前期比50.5%増

国土交通省・建設経済統計調査室は12月27日、平成28年度上半期受注分における建築物リフォーム・リニューアル調査報告を発表しました。リフォーム・リニューアル工事の市場規模や動向を把握することが目的で、調査対象期間は平成28年4月1日~9月30日です。
これによると、住宅にかかわる工事の受注高は3兆1,291億円で、前年同期比50.5%増でした(表1参照)。また、住宅部門の工事受注高のうち「増築」と「一部改築」を除いた、「改装・改修」は2兆6,501億円、「維持・修理」は3,217億円。この2つを合算した前年同期比は64.9%増という結果になりました。
発注者を「管理組合」とした工事受注高(住宅部門)は5,606億円で前年同期比は5.6%減でした。表2をみると、上半期は3期連続減少しています。もっとも工事受注高が高かったのは平成25年度上半期で、消費税8%値上げ前の駆け込み発注か要因だと考えられます。
今後も消費税10%増税、2020年の東京五輪・パラリンピックなど、社会情勢が反映される可能性が高いといえます。大規模修繕工事を計画している管理組合にとって、工事契約時期の検討材料に参考となる調査報告といえるでしょう。
(大規模修繕工事新聞 第87号)