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会社探訪 / 株式会社 タイコー

㈱タイコーは1989年、給排水全般の工事施工を目的に東京・大田区で設立。以来、マンションの設備リニューアルを専門的に、給水管・排水管の更新・更生工事から保守点検、緊急トラブル対応、専有リフォームまで、水まわりに関するすべての業務を自社で行っている。
中でも排水管ライニング工事は、強力研磨と抗菌塗装により管内を長命化する「サイクロンスーパーコート工法(CSC)」を開発。経年劣化による排水管内部のサビと汚れを独自開発の高圧研磨専用ノズルで確実に除去し、その内面に、これも新開発の抗菌ライニング材(SIAA)を均一に塗布する。
抗菌機能により、バクテリアの発生を抑制し、排水管の劣化を遅らせることができるのだ。このため、毎年の排水管洗浄が不要になり、10年間のメンテナンスフリー、排水不良10年間保証を可能としている。
また、1階床下を通過する排水管改修には「床下トンネル工法(モグラ工法)」を提案している。建物外部からトンネル掘削を行い、土砂を排出。床下に穴を作って、管交換作業は地下で行う。
1階の床面を開口しないため、1階住戸への立ち入りがなく、屋外からの工事なので、騒音や粉塵が少ない。作業後は流動化処理土で埋め戻すため、建物の強度に影響を与えることもない。
米村社長は「埋設排水管改修の需要が増えている。さまざまなマンションの要望に応えていきたい」と抱負を語る。
管理組合が発注者とあって、住みながらの改修工事が基本。当然、社員のマナー向上にも注力している。「お客様の生活の中で作業することが多いので、身なり、言葉使い、表情まで徹底した配慮を心がけています」と米村社長は話している。

本社外観(千葉県船橋市)

2017年6月、安全・施工協力会社 会(浦安ブライトンホテル東京ベイ)

抗菌塗料による排水管ライニング

排水管ライニング専用の大型吸引車

埋設排水管の床下トンネル工法

トンネル工法、流動化処理土 にて地盤固定

特殊配管作業治具を使用した短期工 法で給水給湯管を更新(浴室)