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マンション設備の改修 <解説と事例> 排水管の種類と特徴

排水管は、マンションが建築された時代によって使われている材質が異なります。
雑排水管に多く使われてきたのは、②配管用炭素鋼鋼管(白ガス管)で、全面的に腐食しやすい材質でした。特に台所からの雑排水管は耐久性が短く、25年程度で更新となります。
④塩ビライニニグ鋼管、⑦アルファ鋼管は、配管用炭素鋼鋼管に代わり登場。防錆処理として、内外面ともに塩化ビニールが被覆されています。劣化は、塩化ビニール樹脂の剥がれ、露出した鉄部が腐食・漏水につながることになります。
現在のマンションの改修工事では、腐食の心配のない樹脂管の⑧⑨が採用されているケースが増えています。

<文/全国建物調査診断センター・給排水設備担当:渕上>

 

(大規模修繕工事新聞 104号)

 

①    排水用鋳鉄管(昭和30年代~)

②    配管用炭素鋼鋼管(白ガス管)(昭和30年代~)

③    硬質塩化ビニール管(昭和40年代~)

形状

溶かした鉄を型に流し込んで円筒状にした管

鋼板を変形、溶接など加工を行い、円筒状にした管(内外面めっき処理)

塩ビ原材料を成形機に流しこんで押し出し、円筒状にした管

特徴

排水立て管、横引き管に使用。汚水管に使用されことが多い。

排水立て管、横引き管に使用。雑排水管に使用されことが多い。

排水横引き管に使用。専有部内部で使用されることが多い。

写真

 

④    排水用塩ビライニニグ鋼管(昭和50年代~)

⑤    排水用銅管(昭和50年代~)

⑥    ノンタールエポキシ樹脂(昭和50年代~)

形状

銅板を変形、溶接など加工を行い、円筒状にした管。内面塩ビライニング。外面防錆塗装

銅板を変形、溶接など加工を行い、円筒状にした管

塗装鋼管。鋼板を変形、溶接など加工を行い、円筒状にした管。内面ノンタールエポキシ樹脂塗装、外面防錆塗装

特徴

排水立て管、横引き管に使用。汚雑排水管に使用される。

排水立て管、横引き管に使用。長谷工独自の、腐食しない汚れが付着しない配管材として一時期使用される。

排水立て管、横引き管に使用。雑排水管に使用される。

写真

 

⑦    アルファ鋼管(昭和50年代~)

⑧   耐火2層管(昭和60年代~)

⑩   耐火VP(平成10年代~)

形状薄鋼板を変形、溶接など加工を行い、円筒状にした管。内面塩ビコーティング、外面防錆塗装塩ビ管に、耐火性能を持たせる為、外面にモルタル層を被覆させた管

塩ビ管に、火事の際に管が膨張して区画貫通部をふさぐ性能をもたせた管

特徴排水立て管、横引き管に使用。汚雑合流排水管に使用される。プレハブ式配管として一時期ブームとなったが供給元の倒産で商品が供給されなくなった。排水立て管、横引き管に使用。雑排水管に使用される。

排水立て管、横引き管に使用。雑排水管に使用される。

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