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マンション設備の改修 <解説と事例> マンション設備のこぼれ話

朝、蛇口をひねると毎日「お化け」がでる?
マンションで毎朝6時に蛇口をひねると水の量が勝手 に少なくなったり、多くなったりする場合があります。
昼間はそんなことはないのになあ。どうしてなんだろう。
まさか「お化け」が朝だけ出てきて勝手に水の量を調節しているの?それとも、このマンションの設備が悪いの?そう考える人がいるようです。
悪いようには考えないでください。日本のポンプの技術は世界一です。
蛇口をひねると自動的にポンプが使用している水量を検知し、圧力を高くしたり、低くしたりして制御します。
ただし、マンション全体で一度に水を使ったり使わな かったりすると、ポンプは考えます。止めようかな?ま だ動かした方がいいかな…と。
朝は多くの住民が洗面したり、朝シャワーしたり、洗 濯したり―つまり、蛇口を開けたり閉めたりします。その代り、昼は住民が少なくポンプの考えに余裕が出ます。
お化けの正体は「自動給水ポンプ」の小水量時の動きなのです。頭のよい日本のポンプだからこその現象です。


水槽の漏水はチューインガムで止める!?
 日本の設備機器の技術は世界最高レベルにあります。 その一つが「水槽」です。
 特にプラスチック(FRP)で組み立てるパネル水槽を世界で初めて開発したのは日本の会社です。
 今から50年前のことでした。プラスチックとボルトで組み立て、その隙き間をゴム製のパッキンでつないでいるので、当時は「よく水が漏れないな」と思ったものです。
 案の定、発売当初は漏水も多く、現場でたくさんの苦労があったようです。
 ある現場で、いくら増し締めやボルトの調整をしても、 漏水は止まらないことがありました。  作業員が万策尽きて、噛んでいたチューインガムを漏 水個所に貼り付けたら、漏水が止まった!という話があっ たといいます。  なんとそこから、水槽の組立部品にチューインガムのような部品が加わることになったそうです。
 不真面目な行動が問題解決に至った―本当のような嘘のような話ですが、昔はいろいろあったんだなあ、と思 わせる逸話のひとつでした。

<文/全国建物調査診断センター・ 給排水設備担当:淵上>

(大規模修繕工事新聞 110号)