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「トータル保証システム」 誕生/全建センター

 大規模修繕工事・給排水設備改修は管理組合にとって の重大なイベントです。莫大な費用をかけて十数年に一 度のイベントを行うわけですから、選択した改修工事会 社の倒産や施工瑕疵などで、後のトラブルを招きたくあ りません。  しかし、素人住民の集まりである管理組合・理事会に どこまでそのリスクについての責任を求めることができ るでしょうか。  「トータル保証システム」は、管理組合・理事会が安心 して大規模修繕工事を実施できるように、工事会社の倒 産対策として「大規模修繕工事完成保証」、工事後の瑕疵 対策として「大規模修繕工事瑕疵保険」をセットにした 商品です。
◇  「大規模修繕工事完成保証」は、工事会社が倒産等によ り工事の続行ができない場合、引き継ぐ工事会社の紹介、 前払金・追加工事費用等を賄う保証です。
 「大規模修繕工事瑕疵保険」は、工事後に施工瑕疵(欠 陥)が見つかった場合にその瑕疵を補修するためにかかっ た費用を保険金で賄う保険です。

大規模修繕工事完成保証とは…
①工事会社倒産へのリスク回避
 工事会社の倒産などで工事が中断されてしまったら、ただちに工事現場や工事会社の状況を確認、代替施工に向けて工事完成保証の手続きを行います。
②保証機関が制度をバックアップ
 保証機関として第三者である、住宅金融支援機構提携金融機関「株式会社ジェイ・モーゲージバンク」がこの制度に対応しますので、安心の保証制度となります。
③金銭面での保証
 工事着工金・中間金を支払っている場合で、出来高と支払額との差異が生じた場合に損害金について保証しま す。追加費用がなしで工事完成が可能になります。
④引き継ぎ業者の紹介
 工事が中断されてしまった場合は発注者(管理組合)の要望により、残りの工事を引き継いでくれる適正な代替履行業者を紹介し、工事完了まで支援します。工事の 出来高査定も公正に行われます。

大規模修繕工事瑕疵保険とは…
①保険の仕組み
 工事業者が大規模修繕工事を実施した部分の瑕疵により、管理組合に対して交付した保証書に基づき、瑕疵 担保責任を履行するために工事業者が加入する保険です。 工事業者の倒産等により瑕疵の補修が行われない場合は 発注者に直接保険金が支払われます。
②保険対象部分
・構造耐力上主要な部分
・雨水の浸入を防止する 部分
・給排水管路
・給排水設備
・電気設備
・ガス設備
・防錆工事を行った手すり等の鉄部
・外壁に設置されたタイル(タイル剥落に係る特約)
③保険金の種類
・修補費用
・損害賠償保険金
 事故を修補するために必要な材料費、労務費、その他の直接修補に要する費用
・事故調査費用保険金
修補が必要な範囲、方法、金額を確定するための調 査費用 ・仮住まい費用保険金
大規模修繕工事を実施した住棟を修補する際に、 居住者が転居を余儀なくされた場合の宿泊費等
・駐車場賃借費用保険金
瑕疵による事故を修補する際に足場の設置を伴い、 居住者が駐車施設から移動を余儀なくされた場合の駐 車場費用

●問い合わせ
一般社団法人全国建物調査診断センター 「トータル保証システム」係
TEL:03−6304−0278
FAX:03−6304−0279
info@zenken-center.com
電話受付:平日~土、日、祝日9時~ 18時