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防水工事の工法や材料が多種多様でどれが良いのかわからない

Question

防水工事の工法や材料が多種多様でどれが良いのかわからない

Answer

既存防水のふくれを補修し、アスファルト防水の2層重ね工法を採用した例
既存防水のふくれを補修し、アスファルト防水の2層重ね工法を採用した例

防水材料では、あらゆる部位に万能的に最良である材料と工法は存在しない
2000年4月の住宅品質確保促進法(品確法)の施工後、分譲会社は新築住宅の「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」の瑕疵について、最低10年間の保証を義務付けられました。
その結果、防水を施工している部位が増加。したがって改修工事の際も防水個所の施工部位が増加しました。
改修工事の防水工法は基本的に撤去・更新を採用しない場合がほとんどです。既存の防水層にかぶせる、塗り重ねる工法となるので、その既存の防水層との相性が重要になります。
例えば、あるマンションの屋上では、平場は露出アスファルト防水、笠木はウレタン塗膜防水としていたり、別のマンションでは平場はシート防水、側溝をウレタン塗膜防水としています。
つまり、その部位や既存材料との関係で最適な材料・工法が決まるのです。「最も良い材料・工法を教えて」といわれても、「万能的に最良である材料と工法は存在しない」と回答せざるを得ません。
(大規模修繕工事新聞 2014-9 No.57)管理組合役員勉強会2014-06-23より


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