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 File Data.119  さいたま市/ A マンション団地管理組合

給排水管、共用・専有一斉工事
統一仕様で漏水事故の心配なくなる

築35年超のマンションでは専有部分の給排水管からの漏水 事故が増え、1戸でも多くの住戸でリフォーム工事を実施することがベターと考えられる。
ところが各戸任せだと、いつリフォームするのか、どのような仕様で行うのかなど、将来的に生活の安心を確保する状態になるかは不透明である。
このため、共用部分と専有部分の配管更新工事を一斉に実施する管理組合が増えている。
Aマンション団地管理組合は管理会社の提案から共用部分の給水給湯管及び洗面・洗濯排水管立て管更新工事の検討を開始。住民の中から建築士などの有識者を含めた修繕委員会を組織し、管理組合主導で共用部分・専有部分の一斉更新を決めた。
施工会社の選定は公募で5社を選考。管理会社や設計コンサルタントを採用しない、施工会社との直接契約による責任施工方式で京浜管鉄工業㈱を選定した。
管理組合主導で専有部分にも立ち入り、配管更新することは総会で決議をとった。費用も「管理組合が定めた仕様」であれば、修繕積立金からねん出することになった。
「管理組合が定めた仕様」とは、給水給湯管の更新において「露出工法」を用いること。今まで壁の中に隠れていた配管を住戸内に露出して配置することになる。
これを嫌って「隠ぺい工法」を選択する住戸は約60万円の個人負担で実施。さらに内装工事のグレードアップを希望する 住戸はその差額は個人負担とした。
 管理組合としては住戸内の見た目や好みより、専有部分の配管の仕様を把握できることである。 工事後は、団地全体で漏水事故の心配がなくなった。

(大規模修繕工事新聞106号)

駐車場の故障多発から

プロジェクト立ち上げ、問題解決へ

既存は機械2段式20台、平置き8台の計28台で駐車場管理を行ってきた。
2008年ころから駐車場に空きがでて、機械式の故障が多く発生。そこで駐車場問題対策プロジェクト会議を立ち上げ、次に修繕委員会に議題を移し、駐車場改修を具体化していった。駐車場の「空き」は常時5台分であった。
工事の実施は2015年。機械式駐車場を全面撤去、平置きとし(20台→10台)、従来の平置きの場所を増設(8台→11台)、さらに平置きを3台新設し、結果として5台減少の23台、全て平置きの駐車場が完成した。
工事を終えて管理組合では、機械式のメンテナンス費用55万円/年、この先20年間の長期修繕計画費用の合計約1,800万円の支出軽減ができたと話す。
さらにすべて平置きとしたことで駐車場が使用しやすくなった、開放感が増したなど、多くのメリットがあったと工事の実施を満足している。

(大規模修繕工事新聞105号)

 


施工者:京浜管鉄工業 株式会社
■本社  〒171−0031 東京都豊島区目白2−1−1 目白NTビル6F
☎03−6871−9961
代表者:平松 拓也
設立:1952年(昭和27年)12月
資本金:1億円
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