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「マンションストック長寿命化等モデル事業」創設/国交省

 国土交通省は令和2年度予算で、「マンションストック長寿命化等モデル事業」を創設しました。事業期間は令和2~6年度、予算は17億円です。
 事業は「計画支援型」「工事支援型」の2種類で民間事業者等から公募し、有識者委員会で先導政党を審査した結果を踏まえ、支援するプロジェクトを決定します。募集の開始は「今年4月中を予定しており、ホームページ等で公表します」としていますが、今般の新型コロナウイルスによる「緊急事態宣言」で、行く先は不透明といえます。国土交通省のホームページで随時確認してください。
<参考:NPO日住協/集合住宅管理新聞『アメニティ』第450号>
【計画支援型】
 事業前の立ち上げ準備段階において、長寿命化等に向けた事業を実現するための必要な調査・検討などに対して支援する。
 1事業あたり年500万円(事業実施期間「意見集約に要する期間」は最大3年間)を補助する。
 なお、計画支援型は、当該事業完了後、速やかに長寿命化等の事業実施の提案を行うことも事業要件となっている。
【工事支援型】
 長寿命化等の工事の実施段階において、長寿命化に資する工事のうち先進性を有するものに要する工事などに対して支援する。
 補助率は調査設計計画費および工事費の3分の1。応募のあった事業の中から有識者委員会で先導性等を審査した結果を踏まえ、支援するプロジェクトが決行される。
 なお、有識者委員会で長寿命化工事を行うことが不合理と認められた場合は、先導的な建替えも支援対象となる。
【先導的な取り組みとは】
・ 長寿命化に資する、新しい工法・材料の導入や技術的に難しい改修工事
・多様な居住ニーズに対応する住戸改善の改修工事
・防災性を向上するための改修工事
・地域づくりの観点から新たな機能を導入する改修工事
・ 団地型マンションの敷地分割等の手法を活用する建替工事
・複合用途型マンションの建替工事、など
(大規模修繕工事新聞 125号)