一般社団法人全国建物調査診断センターはマンション大規模修繕工事専門の現場代理人の能力向上に寄与するため、「現場代理人研修システム」をマンション管理会社、マンション改修会社向けに実施しています。
「現場代理人研修システム」は、現場の第一線で活躍し、会社の代表として責任を持つ人材を育成するための研修講座で、研修終了後には各人に「修了証」を発行いたします。マンション管理・改修業界初・オンリーワンのプログラムです。
全建センターでは同研修システム開始から5年で約30人の受講者に修了証を発行しました。ここでは研修システムを受講した人の主な感想を記します。
●受講者の主な感想
・ 現場での対応の仕方や各工程についいて詳しく教えてもらえるだけでなく、具体的にどのような事例があったのかを写真や動画を交えてわかりやすく教えてもらった。
・ 施工時に何をすべきか、どのような点に注意をするべきなのかについて、今までに聞いたことのない話や体験談を聞くことができた。
・ 大規模修繕工事でなくてもできるような工事(共用部分の手すりや機械式駐車場パレットの鉄部塗装、共用廊下の壁の塗装等)の場合、管理組合に定期的に提案してみることの重要性について勉強になった。
・ ディスカッションの議題が少々難しかったので、今後経験を積んだ後にもう一度同じような機会があれば積極的に参加したい。
・ ただ養生をするのではなく、なぜ養生をするのか、具体的な事例をもってわかりやすく解説してもらった。
・ 現場代理人についての必要な知識の習得とともに、この先の人生を考える上でのヒントを交えた授業だったのでとても身になったと感じた。
・ さまざまな施工の失敗例を聞くことができ、ひとつひとつの作業の重大さを知ることができた。
・ 工事範囲の説明、周知など、管理組合への対応の重要性を学ぶことができた。
・ 下請けの手抜き工事など、職人の管理方法についてとても勉強になった。
・ 休憩時間に話してくれた雑談で聞けた裏話がとても興味深かった。
・ 教材ではわからないようなこと―管理組合や居住者とうまく付き合っていくコツなどを教えてもらったことがよかった。
・ 勾配のない出窓や被り厚が足りないコンクリート壁など、施工不良の写真を見たことがなかったので、とてもわかりやすかった。
大規模修繕工事新聞151号
研修システムの会場風景