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閉まらなかった防火扉、遅れた初期行動

福岡の病院火災を教訓に!

平成25年10月11日午前2時過ぎ、福岡市博多区の整形外科病院から火災が発生した。この事故により70歳代、80歳代の高齢者10人が犠牲になった。
被害が拡大した原因について博多消防署では次の3点をあげている。
①煙などの流入を防ぐため1階~4階に合わせて7つの防火扉があったが、それらが自動では作動せず、すべて扉が開いたままの状態だった、②消火器などによる初期消火が行われていなかった、③消防署への通報が遅かった。
7つの防火扉のうち、通常閉まっていなければならない常時閉鎖式の扉も、ひもで開いたままの状態で固定されていたという。また、煙感知式で閉まる扉もあったというが、作動しなかった。
火災の原因は、1階処置室にあった加湿器が24時間プラグに差し込まれており、警察は加湿器周辺が火元と特定している。
電気系のショートは一般家庭や店舗等、どこでも起こり得る。ほこりがコンセント付近でショートすることを「トラッキング現象」というそうだ。
予防策としては 複数のプラグをコンセントに差し込む「たこ足配線」を避け、定期的にプラグを抜いて掃除すること。コードを曲げたり、カーペットの下を通して使用するのは劣化を促進すると専門家は指摘している。

今回の病院火災では防火扉が閉まらなかったことが事故を大きくした最大の原因だといわれている。
この際、各マンションでも防火扉の位置、役割、状態などの確認をしてはいかがだろうか。
また初期消火や119番通報の遅れも指摘された。日頃の避難訓練、消防訓練の重要性が浮き彫りになったといえよう。
この事故がマンションにすべて当てはまるわけではないが、「他山の石」として事故防止に役立ててほしい。
参考: NPO福岡マンション管理組合連合会「福管連だより」第218号

(大規模修繕工事新聞 2014-4.5 No.52)


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