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マンション給排水設備にまつわる話①

知らなきゃ損するマンション管理入門

マンション給排水設備にまつわる話① 建物の中の「血液」「消化器系」

よくマンションを人間の体に例えて修繕工事の解説を行う専門家がいます。
骨は鉄骨・鉄筋、筋肉はコンクリート。給水設備は血液等の循環器系、排水は消化器系など。そして、経年するごとに傷みや不具合が出てくることから適切な健康管理は大切で、人間ドックのように定期的な検査を行って長生き・長持ちさせましょう、というわけです。
こうした考えを持たずに、建物の維持管理をせずにいると、不具合の大きさに突然慌ててしまいます。
給水管が経年により「傷み・詰り・漏れ」が起こると大変です。配管内が錆びて、それが固まって乾いて、詰まって…給水は血液等と例えましたので、人間でいうと動脈硬化ということになってしまいます。
排水は消化器系と書きましたが、消化排泄ができなければ当然体に変調を来すことになります。

ただし、日頃血液の流れは目に見えません。配管も同じで、人々が気になるのは素敵なキッチンや化粧台、機能的な洗濯機やトイレなどの「目に見える設備」で、ほ
とんどの人は配管に無関心です。
水はどこから来て、どういう仕組みで蛇口から流れるのか。バスやキッチンで流された排水はどのように流されていくのかに関心を寄せるでしょうか。
それはなぜか。見えるところに配管がないからです。だから、熱い油をササっと排水口に流したりする人が出てくるのです。
目に見える設備はマンションの設備の一部でしかありません。しかし、本当に大切で興味を持ってもらいたいものは、天井や床下、壁などに隠れた「目に見えない設備」です。目に見えないだけで、マンションでの快適で安心・安全な生活を維持していく上では欠かせないものなのです。

近年、「水は買うものだ」と公言してはばからない人がいるようです。水道水からどんな水が流れてきても心配だ。だから飲み水は買うし、だから給水設備がどうなっているのかも関係ない、と。
しかし前述したように、動脈硬化になって破裂してしまっては問題です。維持管理だけはしっかりやっておきたいものです。
次回は、おいしい水の管理責任はだれにあるのか、その一部に触れます。

(大規模修繕工事新聞 2014-4.5 No.52)


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