アサヒ建装では2023年4月、畠山武之新社長が就任しました。建設業界は現在、デジタル化やSDGsが進む一方、働き方改革や資材物価高騰など、大きな変動の中にあります。こうした事態を受け、マンション修繕にどのような新風を取り入れるのか、また、れからののアサヒ建装のビジョンなどについて、畠山社長にお話を聞きました。
− 新社長に就任後、すぐにSNSの活用に取り組んだと聞きました
まず、大規模修繕工事を専門に扱うプロジェクト「大規模修繕工事オーナー様の修繕窓口」を立ち上げました。その中で、新たにホームページも立ち上げ、施工物件の紹介や修繕お役立ちブログをはじめました。
Web担当の社員も置き、制作会社の協力を得ながら、検索ランキングを上げ、会社名の周知を進めていこうと考えています。
また、昨年はテレビ神奈川、FMヨコハマ、雑誌インタビューなどのメディアにも露出し、ホームページに反映させました。将来的にはハウツーものをYou Tubeにアップしていきたいと思います。
− ネット環境の充実が業務によい影響を与えているようですね
デジタル技術の活用はネット環境だけでなく、施工管理アプリを導入するなど、現場の効率化にもつなげています。報告書用の書類や支払関係のペーパーレス化を進め、社員の負担減とともに省エネ化にもなります。
お客様に対するアプリも取り入れ、スマートフォンで工事中の情報をカンタンに受発信することができるようになりました。
−修繕工事の現場が変わってきています
建物調査方法では、サーマルカメラ搭載のドローンによる赤外線外壁調査を取り入れました。足場を組む必要がなく、低コスト、スピーディに調査をすることが可能になります。
建物の上から撮影した写真を報告書に貼付すると、普段見ることのない視点なので、住民の方に喜ばれていますね。
−アサヒ建装の今後の抱負をお聞かせください
働き方改革によって人件費・労力は今後上がるばかりですが、元請けで、自分たちでスケジュールを組み立てることができれば、今のままで売り上げを確保する工事を提供できると思っています。
資材が高騰する中でも昨年4月から、できる範囲で会社としての値上げを行っていません。しかし、そのためには新しいシステムの導入、デジタルリテラシー向上のための社内、社外への研修は必須です。
会社の努力で、お客様に喜んでいただける、安全でご満足頂ける施工を提供できると思っています。
「大規模修繕工事オーナー様の修繕窓口」のホームページ>>>>
大規模修繕工事新聞 171号2024-03