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令和5年住宅侵入窃盗 前年比11%増の18,379件/警察庁

●住宅侵入窃盗の状況
 警察庁が今年8月に発表した「令和5年の刑法犯に関する統計資料」によると、住宅を発生場所とする侵入窃盗の認知件数は18,379件でした。令和元年から4年連続減少していましたが、令和5年には前年比で約11%増加し、検挙件数は軒並み下がっています。
住宅形態別では、一戸建住宅が7割超で圧倒的ですが、共同住宅も低層階ほど認知件数が多い状況となっています。
 また、近年は宅配業者を装って住宅に押し入るなど、悪質な手口による侵入強盗事件が連続して発生しているということです。

●防犯指針と防犯優良マンション認定
国土交通省では、防犯に配慮した新築および既存の共同住宅の設計を行う際に具体的な手法等を示した「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針」を策定・公表しています。
 防犯指針の基本原則として、①監視性の確保、②領域性の強化、③接近の制御、④被害対象の強化・回避をあげています。
防犯優良マンション認定制度は、防犯指針を踏まえて作られました。全国の都道府県で実施されるよう、そのモデルとなる標準認定基準も示しています。
浸入犯罪者への大きな防犯効果は住民の意識の高さ、地域の連帯だと言います。防犯に強いマンションにするためにも、管理組合業務、または自治会活動に自主防犯活動を位置付けてはいかがでしょうか。


大規模修繕工事新聞179月号(24-11)