「大規模修繕工事新聞」は、一般社団法人 全国建物調査診断センターが発行するマンションの適正な管理に役立つ管理組合向けのフリーペーパーです。首都圏、関西圏の約30,000の管理組合に直接、無料で発送しています。また、同じ内容のメルマガ版は登録いただいた方に無料配信しています。当HPでは、「大規模修繕工事新聞」の過去から現在に至るまで、全ての記事を収録していますから、マンションの大規模修繕工事に関する情報やマンション管理組合に関する情報を左下の検索窓からキーワードを入れるだけで必要な情報を得ることができます。

25年品質保証付き防水シート「ポリフィン」

02-2010-02-7主成分は塩ビの次世代型「ポリオレフィン樹脂」

ドイツのKOSTER BAUCHEMIE社が製造・加工し、ドイツのPOLYFIN社、カスタージャパンが販売する防水シート「OC PLAN(オーシープラン/ ECB)」と「POLYFIN(ポリフィン/ FPO)」に注目が集まっている。
ECBは1960年代に開発され、ヨーロッパでは塩ビシートに次ぐシェア(塩ビ約60%、ECB・FPO約30%。下地処理を必要とせず、通気性を維持できる機械固定式カバー工法を標準仕様とする。FPOは90年代開発の新製品。
主成分はポリオレフィン樹脂で、いずれも国土交通省公共建築改修工事標準仕様書では『熱可塑性エラストマー系ルーフィングシート(俗称オレフィン系シート)』に分類される。
02-2010-02-8(1)品質保証
屋上防水材の3大劣化要因である水、紫外線、熱に対し、化学的な影響を受けないことから耐用年数40年以上を見込んでいる。この製品の実績に基づき、カスタージャパンが25年間の保証書を発行する(元請会社が連帯保証人となる)。ドイツのPOLYFIN社からも10年間の保証書を発行。10年目に状態を確認後、さらに10年延長する(20年目にも状態を確認後5年延長する)。
保証は、ドイツの保険会社が最大5,000万ユーロ(約68億円)をバックアップする。
(2)ジョイントの一体化
熱可塑性樹脂の特徴で、熱融解(600℃)によることでジョイント部分が硬化後に完全に一体化する。このため、経年劣化によるジョイント部分の剥離がまったく見られない。塩ビシートは熱に弱いため、短時間加熱による施工。温度を上げすぎたり、加熱が長すぎると劣化する原因となる(最近は溶着せず溶剤で接着)。
(3)下地を問わない
可塑性を含まず化学的に安定しているため、既存の防水材の上に直接機械固定が可能。経年変化がないので、部分的な増し張りも問題がなく、施工後何年経ても溶着することができる。
(4)経済性
他の防水はすべて下地処理が必要なのに対し、この製品・工法は下地処理を要さないので、工期が短縮され、施工コストも節減できる。また、国産オレフィン系シートと比較しても製造量が多いため、シート自体のコストも安い。
(5)通気性・弾性
シート自体に通気性がある(0.2g/㎡ /day)ため、脱気筒が不要となる。弾性についても可塑剤を含まないので経年劣化により弾性が低下することがなく、屋上の熱伸縮に追随し続ける。
(6)安全性
可塑剤を含まないので毒性のある物質が抽出されない。POLYFIN(FPO)は池や水槽などへの施工直後から魚類の飼育も可能。

02-2010-02-9

(大規模修繕工事新聞 第02号)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA