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排水管トラブル、居住者が注意することは?①

yomoyamahanashi 川崎のAマンション管理組合では無用な排水管トラブルを防ぐために日ごろの生活で心がけることを住民向けにまとめて全戸に配布しました。少しだけその内容を紹介します。

<トラブルの原因となるもの>
1. 台所系統:食用油、野菜くず、残飯、コーヒーかす、茶葉、楊枝、箸などの固形物など
2. 浴室・洗面所系統:髪の毛、洗剤の泡、洗濯による糸くず、歯ブラシなど
3. トイレ系統:ティッシュペーパー、生理用品、紙おむつ、玩具等の固形物など

1.台所:
油は、排水管つまりの一番の原因であり、排水管の寿命を短くする元凶です。
調理で使用した油をそのまま流すなど論外。油がついたフライパン、皿などを台所洗剤で洗いますが、その時点では油は液状であるため水と一緒に流れていきます。
排水管の中に入った油が比較的スムーズに流下されれば問題は少ないのですが、何らかの理由で管の中に長く滞留すると、冷えてラードのように固まってしまい排水管を詰まらせ、排水管の寿命を縮める
原因となります。油を紙などでふき取ってから洗うようにするとよいでしょう。
2.浴室・洗面所:
髪の毛は、シャンプーや石鹸などと絡まって管の内部に付着し、詰まりの原因となります。各戸で、トラップ(水の溜まっている所)の掃除をまめにし、髪の毛を取り除くようにしましょう。
洗剤の泡は、意外ですがスムーズな排水を妨げる要因の一つです。泡は、空気を内包した表面積張力の強い膜でできています。排水管の横管に滞留すると空気溜まりを作り、そこに洗剤の入った水などが
流れてくると、泡はどんどん成長し排水管内を逆流し始め、最悪の場合排水口から逆流して溢れ出ることもあります。洗剤の使い過ぎや、泡立ちの良すぎる洗剤は使用しないことです。(次号につづく)
(大規模修繕工事新聞 第06号)


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