改修専門業者との信頼関係を築くため管理組合からも積極的なアプローチを
会社は昭和24年3月創業。今年で61年歴史を持つが、柏原伸二社長は「マンション改修専門業者における建設業全体の位置付け、地位が社会的にはまだまだ低い」と話す。
「これまでの事業の歴史から、海外からもプラント塗装などで学んだことを、この業界に生かせるはずです。それを向上させるためには、一言でいえば『信頼』です」
近年は管理組合もインターネット等で情報を集める傾向が増加してきた。
しかし、「会社を知ろうと思ったらインターネットで調べるなど、外側のことだけではダメですね。会社に訪ねて行ったり、玄関を汚れや社員の対応をみたり、会社の内側を知ることが大事ではないか」と社長。
管理組合へヒアリング行く時の営業担当や現場責任者は、それぞれきちんとした身なりできちんとした話し方をしていく。
「それを見ていたのでは本当の実態というのは見えません。会社パンフレットみて、プレゼンテーションで決めるだけでは『信頼』がどこにあるのか見えないでしょう」。
カシワバラ・コーポレーションの社員は山口県の地元採用が多い。会社の在り方を知っている人が多いため、「どういう会社かを知って、それで誇りを持って就職先に決めてくれる学生ばかりです。そういう有能な社員をどんどん首都圏に集約させ、会社の『信頼』を得る努力をしています」。
管理組合もヒアリングやプレゼンテーションなど、受け身な姿勢だけではなく、もっと企業に対して社内の様子を知るような積極的なアプローチが、お互いの信頼関係を築くことにつながるといえるだろう。