横浜・戸塚区のグランフォーレ戸塚ヒルブリーズ(2001年竣工・2棟・206戸)の桜祭りに4月3日、行ってきました。
実はライターkitamiはこの桜祭りのビデオ撮影係として毎年参加しているのです。
桜祭りは自治会が、同管理組合と共に毎年行っているもので、今年で13回目になりました。また近年は近隣の2つのマンション自治会が出展者として加わり、地域的な広がりが大きくなっているようです。
とはいえ当日は早朝から予期せぬ強い雨。どうなることかと思いましたが、開始の10時までには雨はやみ、午前中は来場者も最多といっていいほど大盛況となりました。
催し物では、地元中学のブラスバンド演奏、明治学院大学のチアリーディング、町内のお囃子、路上ライブのバンドやピアノ演奏など、実力派ぞろいのパフォーマンスで盛り上がりました。模擬店は住民有志や2つのマンション自治会、明治学院大学サークル、福祉クラブ生協など、どの店も行列でにぎわっていました。
桜祭りの予算は、自治会員向けの引き換え券やブラスバンド部へのお弁当代、ボランティア保険加入費、模擬店用のガスボンベ代、外部招聘者への出演料など、合計約25万円。すべて自治会費からまかなっているといいます。
とはいえ、管理組合の行事としても「コミュニティ形成は欠かせない」と、桜祭り実行委員長を兼任する現理事長から話を聞きました。
実はライターkitamiとして、学者が決めたマンション標準管理規約における「コミュニティ条項の削除」について、当事者であるマンション住民がどう考えるかを尋ねた次第です。
●桜祭り実行委員長兼現理事長の話
今、自治会の加入率は70%です。管理組合としても建物を維持・管理していく共同体とは無関係でいたい世帯が増えていくことが心配です。
桜祭りは自治会が主催ですが、使用するテントやテーブル、椅子のほか、集会所の品々は管理組合がコミュニティ形成のために揃えているものです。
集合住宅に住むことは戸建てと違ってスケールメリットがあります。スケールメリットを生かすには、みんなで同じ方向に進まなければなりません。ペットや騒音問題、大規模修繕工事等に一番大切な合意形成があるからです。
だから、この桜祭りは管理組合にとっても大切なのです。管理組合にコミュニティ論が不要だというのは、学者の机上の論理にすぎないのではないですか?
ちなみに管理組合費と自治会費はきっちりと分け、桜まつりも自治会費で賄っています。その上で、管理組合の業務としての「居住者間のコミュニティ形成」は必要だと思います。
(大規模修繕工事新聞 第77号)