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大規模修繕工事の新たなセーフティーネット

大規模修繕工事の新たなセーフティーネット
NPO日本住宅管理組合協議会/集合住宅管理新聞『アメニティ』2013年7月5日付第370号より

瑕疵は身近にある

管理組合にとって大規模修繕工事は費用と周到な準備を費やす一大イベントだ。委員会活動をスタートさせ、長い時間が経過してやがて工事が終わる。
しばらくたって瑕疵が見つかることもある。一般に施工会社は瑕疵を認めたがらず、言い訳をぐずぐずと述べたてる。
実際、ある管理組合で外壁塗装後、数か月でリフティング(収縮剥離)が現れてきた。しかし、施工会社は「そうなることは最初からわかっていたが、仕様書のとおり実施した」と述べたという。そうであるならば事前の試験を具申しなければならない。
この手の施工会社には注意が必要だ。

瑕疵の際の費用負担

瑕疵は、直ちにあるべき品質にしなければならないが、問題は費用の負担だ。
そこで、3年程前に新しくできたのが大規模修繕工事かし保険である。
大規模修繕工事の瑕疵を担保した保険で、数社が取り組んでいる。この保険は、施工会社が加入して保険料を払うが、最終的には工事代金に上乗せされる可能性があるのだから、管理組合としてはしっかりした瑕疵保険会社を選定しているかを施工会社に確認することが肝要だ。
もし瑕疵が見つかったときには保険で賄えるかもしれないので、管理組合は施工会社が新たな仕組みの瑕疵保険に入っているかをチェックしたい。

ダメな施工会社のチェック機能として

工事中に施工会社が倒産し、工事の継続に不安をもたらすこともある。
現在、施工会社は他の同規模の施工会社と工事継続の契約をすることが多い。この場合、移行先の会社も倒産があり得る。
そこで、工事の完成を保証する大規模修繕工事完成保証が先ごろできた。
ある管理組合は「工事が終わらないと工事代金を支払わない」という。この場合、完成保証は必要ない。
これらの保険や保証の利点は、それらの会社が第三者機関として一定の基準をつくり、それに沿って加入を引き受けるので、そもそもダメな施工会社はそこで弾かれる。そういう意味においても、大規模修繕工事の万が一に備え、新しいセーフティーネットとして考慮したい。
(論説委員会
(大規模修繕工事新聞 2013-9.5 No.45)


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