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全建センター「本音セミナー」 大規模修繕100組合の教訓から学ぶ事例研究と考察についてパート2

 (写真①)

ゴンドラ仮設で作業するのは10階から22階の部分

 (写真②

鋼製のデッキ型ゴンドラを設置

 (写真③

ゴンドラの操作盤

 (写真④

建物のコーナー部分では、ロープによって行う作業もある

全国建物調査診断センターは7月23日、東京・京橋の住宅あんしん保証本社会議室で第31回本音セミナーを開きました。㈱リノシスコーポレーション(1級建築士事務所)の佐藤成幸専務が講師を務めた「大規模修繕100組合の教訓から学ぶ事例研究と考察についてパート2」から、その一部を掲載します。<構成:編集部>

 

超高層タワー型マンション事例①

◇22階建てマンション
ゴンドラ、塗材等、高所用の改修仕様
物件概要/1999年(平成11年)4月竣工・RC造・1棟・22階建て・89戸
工期/2014年1月~7月

事例の紹介のひとつ目です。超高層タワー型マンションの関わるものとして事例に選びました。全建センターのホームページ「大規模修繕100カ所の実録」の中からの抜粋引用となります。
こちらのマンションは22階建て超高層マンションで、管理組合が大規模修繕工事に取り組まれたときに、仮設工事についてご苦労なされたという話が書いてあります。
昨今、こうしたタワー型マンションに関しては、特に都内のみならず、全国的に増えていまして、それぞれが大規模修繕工事の時期に入ってきているというような時代になりました。
ここのマンションの場合は1~9階まで仮設足場を組み、その上にゴンドラを立てて、下地補修、シーリング、外壁塗装、鉄部塗装、防水工事をしました(写真①)。大規模修繕工事については一般的な工事が行われているので、ここでは仮設について内容が重視されています。
ゴンドラとは、鋼製のかごをワイヤーロープで吊るして上がり下がりを行い、建物に対して何らかの作業をする仮設の足場(写真②)です。動力は電気です。ゴンドラを動かすのにたくさんの電気の回路を用いるので、操作盤というような、ゴンドラ以外に電気関係の部品・資材に必要になります(写真③)。

<ホームページより一部抜粋>
ゴンドラは作業効率も悪い。風による揺れや塗料の飛散、仕上がりへの影響といった問題が出てきます。
現場代理人は毎朝、風速計でチェックし、労働安全衛生法で定める「悪天候」=10分間の平均風速が毎秒10メートル以上の場合は、ゴンドラの稼働は中止となり、高所作業は延期しました。
風は作業性だけでなく、外壁材や塗材等にも影響します。
超高層マンションではベランダ・廊下と住戸の境壁にALCパネル(軽量セメント)が使用されているケースが多く、大規模修繕工事では、このパネル間のジョイント部分のシーリング工事が不可欠となります。
塗材はまず、さまざまな下地に強固な密着性を維持する下塗材が必要です。さらに外観の維持という面で、超低汚染性、超耐候性が求められ、作業リスク面から工程省略・飛散抑制のためのローラー施工塗材などが求められています。建物のコーナー部分では、ロープ作業を行わなければならない個所もあり、作業と危険は隣合わせとなる場合があります。

(大規模修繕工事新聞93号)