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水性錆転換塗料 「サビキラー」

 近年マンション等の内外壁や屋根の塗り替え工事には水性塗料が使用されてきており、水性化が進んでいますが、鉄部 については性能の良い水性塗料がなかったため、油性塗料(有機溶剤)が使われている現場がほとんどです。鉄部の錆止 めはまだまだ水性化が難しい状況でした。しかし、油性塗料による中毒等の事故は少なくなってはいません。  ㈱BAN-ZI(本社・千葉市、宮原万治社長)では、赤錆を黒錆に変えることができる「サビキラー」シリーズを開発。水 性錆転換塗料「サビキラープロ」と水性防錆塗料「サビキラーカラー」のオール水性塗料で油性以上の性能で錆を止める ことを可能としました。

●塗料開発・製造・販売

株式会社BAN-ZI 〒262−0011 千葉市花見川区三角町118

☎043−307−3339 FAX. 043−307−3337

E-mail:info@ban-zi.jp URL://www.ban-zi.jp

●工事請負・塗装施工

株式会社BBS Japan 043−216−7455 FAX. 043−216−7456

E-mail:b.miyahara@bbsjapan.jp

自社製品の施工も提供  

 壁や屋根で水性塗料を使用しても、小範囲とはいえ油性塗料 を使用することで、子どもや高齢者、ペットの健康被害の可能 性、シンナー等による爆発・火災の懸念が拭い切れません。  厚生労働省の「科学物質による災害発生事例」によると、有 機溶剤を吸引し、意識を失い中毒となった例も多々みられるよ うです。  塗装でこれからの時代は、居住者にとっても施工作業員に とっても安全であることが一番重要なポイントです。  水性塗料は臭いもなく、火災の心配もないため、マンション・ 住宅はもちろん、高い安心・安全性が求められる食品工場内部 や水族館、動物園など、油性を避けたい市場において錆止め塗 料のオール水性化が進んでいます。環境問題や生物の健康に着 目している現代に必須となる塗料・工法となると考えられます。  またBAN-ZIは2016年1月、自社製品の施工を手がける工事 請負会社㈱BBS Japanを設立。自社製品を知る作業員が塗装施 工を行うことにより、商品性能を十分に引き出すことが可能に なりました。

 

水性錆転換塗料「サビキラー」の特徴

 錆転換反応とは、錆転換剤と水が反応し、赤錆が黒錆 に化学反応を起こすこと。錆転換塗はほとんどが油性で ある中、サビキラーは水性塗料として開発された。旧塗 膜の赤錆の上にサビキラーを直接塗布することができ、 ケレン作業の手間とコストを省くことができる。

(大規模修繕工事新聞93号)