2022年、築42年目で行った第3回大規模修繕工事の際、3年後の窓サッシ断熱改修工事に向けたアンケートを実施しました。
この結果、南側窓サッシの不具合件数は96件。総戸数が90戸であるため、1戸で2、3個所劣化していると回答していることがわかりました。
北側の窓サッシの不具合件数は62件。総戸数の2/3程度でしたが、長期修繕委員会では「客観的に考えて経年劣化が確実に進行している」と判断しています。

2025年3月、長期修繕委員会では、「窓サッシ断熱改修工事」について、実に6回の居住者説明会を行いました。
「宅内工事で、居住者全員に対する説明が必要だった」といいいます。内容は近年の気温の異常な上昇、暑さが招く健康リスク、家が暑いマンションの断熱法、断熱改修の省エネ効果など。当然、管理組合の長期修繕計画シミュレーション、資金繰りなど、各戸の費用負担がないことも含めて組合員に理解を求めました。
2025年8月には工事を実施する前提で、施工会社による工事説明会を4回開いています。3月の合意を得るための説明会、そして8月の施工前の工事説明会と、とにかく組合員、居住者に対する情報をどこまでも行き届かせるかということを何より大切にしていることがわかります。この説明会は、Zoom meetingでも配信されました。
施工会社は4社のうちから㈱LIXILリニューアルに決まりました。
改修の流れ(取り付け工程)は図のとおり。既存のガラス障子を取り外し、既存枠の端部にシーリング材を充填。サッシ取り付け用の専用補強材をビス止めしたあと、新規枠を吊り込み、建て込み調整します。
実際の施工は1世帯あたり半日程度。調査、工事の2回、立ち入り工事なので、在宅協力が必要となります。
1日4、5件。工事は重たいサッシの搬入があるので、なるべく階段系統で同じ日に進めていくことが理想です。施工性(作業効率)がよければ工事の進捗がスムーズとなります。
補助金に関しては、環境省の断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2025事業)を検討したのですが、本事業を利用すると窓サッシ自体、非常に高性能で高価格な製品が対象となります。
今後の修繕計画で必要な予算(資金繰り表)などを検討した結果、環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」(既存住宅の断熱リフォーム支援事業)を活用することとし、補助金対象ガラス「Low-E複層ガラス」のLIXIL製品を選択しました。
また、同時に川崎市の補助で固定資産税の減免制度があることが判明し、申請しています。この件に関して、長期修繕委員会では「日頃から情報収集をしていたからこそ気づいたこと」と話しています。
国や自治体では、遅れている住宅への省エネ化を進めたいという思惑があるようですが、制度自体が複雑でよくわからない面もあります。
LIXILなどの専門業者から、施工を決める前の段階で、補助金を受けるためのスケジュール等の相談、または情報収集の協力を得ておくことが望ましいと言えます。
大規模修繕工事新聞 2025-12月 192号














