怪文書を撒く…独善的な人々!
NPO日本住宅管理組合協議会/集合住宅管理新聞『アメニティ』2016年3月5日付第402号「論談」より
◆怪文書氏は理事長経験者
築40年ほどの公社分譲の団地管理組合で、排水管更生工事をめぐり、怪文書が数百のポストに投函されている。内容は、・工法がよくない、・下請け業者の経験が浅い、・すでにミス工事を連発している、し
たがって、・A社で行うべきだ、・委託管理は公社がよいなどで、週に数回、A4の紙に2、3枚配布されている。
当該管理組合の理事は1年交代なので、この工事は委員会によって数年間の勉強の末、理事会に答申したのである。
ところが、怪文書氏が理事長になり、独裁状態で公社やA社と交渉し、工事を行う寸前までいったが、理事長の交代となり、1年間のロスの後、仕様、業者等を総会で決め、今回の工事となった。
現理事長は温厚で、当初、怪文書には反応しないほうがよいとの立場をとり、無視し続けていた。しかし、ウソばかりで、誹謗・中傷も書き出した。そこで、毅然と反論することになった。
◆NPO日住協を標的にしたウソ
怪文書氏は、「NPO日住協は、業者とつるんでいる」として、理事長になるとすぐに本会を退会した。NPO日住協として、とても悲しい話である。
私たちは管理組合の協議体であり、行政、業界などに媚びることなく意見を言い続けており、「管理組合による」「管理組合のための」「管理組合団体」であることを誇りに活動している。
前回の本欄では、NPO日住協理事の遺憾な活動について書いた。本会は理事個人の思惑を簡単に行える組織ではない。理事会の民主的運営によって、会員の求める役割を果たせる仕組みになっているが、一部の独裁的活動によって崩されかかった。
長い歴史と伝統を傷つけた理事に腹は立つが、蓋をして隠すことは会員の皆様に嘘をつくことになる。
自浄作用があることと渡したり自身に対する教訓も含めて明示した。
前者も後者も、自己の歪んだ思いを通すために都合のよい嘘をつき、邪魔な存在を傷つけるような振る舞いに怒りを覚える。
重要なのは管理組合も本会も、民主的運営が原則である。共に気を引き締めて活動を続けたいものである。
(NPO日住協論説委員会)
(大規模修繕工事新聞 第77号)