研修システムの会場風景
修了証が管理組合の選択基準に
一般社団法人全国建物調査診断センター(吉野笙一理事長)の現場代理人研修システムが7月29日、始動しました。プログラムは7月29日を第1回とし、集合研修6回と通信講座6回行い、来年1月13日までの6カ月コースです。講習過程の修了者には修了証を発行します。
対象は、現場代理人の生産性向上や、能力と意欲を増進させることを希望する工事会社の社員。マンション大規模修繕に絞り込んで現場代理人に必要な能力を増進させる、業界で初の専門的な研修システムです。関西ペイント㈱、田島ルーフィング㈱、コニシ㈱と提携し、商品知識の徹底も盛り込んでいます。
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講師代表は、スーパーゼネコン、大手設計コンサルタント会社勤務の職歴がある岡崎利正氏。現地調査、施工計画から施工体制記録まで全27項目を半年間かけて講義します。
マンションの大規模修繕工事や改修工事を成功させるためには、①ハード面での施工や技術②ソフト面での居住者と管理組合③大規模修繕工事や改修工事のプロ意識、の3要素が必要といえます。
マンションはさまざまな職種や生活形態、老若男女、中には同業者や私たちよりももっと工事に詳しい人も住んでいる、まさに生活の場での作業です。このような環境下、工事をいかに円滑に進め、評価を得るか―それが現場代理人にとって非常に重要なものといえるでしょう。
現場代理人研修システムは、現場の第一線で活躍し、会社の代表として責任を持つ人材を育成するための、全国初のプログラムといえるでしょう。
(大規模修繕工事新聞93号)
【問い合わせ・申し込み】
一般社団法人 全国建物調査診断センター
〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-12-1 サンパレス新宿603
でんわ 03-6304-0278 FAX:03-6304-0279
E-mail: info@zenken-center.com
岡崎利正(おかざき・としまさ)
1級建築士、1級建築施工技士。大手ゼネコン、マンション修繕設計コンサルタント会社勤務の職歴があり、金沢工業大学建築科、日本大学理工学部、武蔵野美術大学建築学科等で講師を歴任している。