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なんでうちはペットを飼っちゃいけないの?

絵:吉田たつちか
絵:吉田たつちか

今から10数年前の2000年にペット飼育を解禁したマンションがあります。

ペットクラブを作り、クラブ会員が自主規制をしながら飼育するということを前提に総会決議が通った管理組合で、当時は先駆者的な扱いを受け、大手一般紙にも大きく取り上げられました。
しかし、当時の理事長に「その後」の話を聞くと、ペット飼育解禁前と解禁後で飼育者の数はほとんど変わらないという結果が出たといいます。
アンケート等で、今は飼っていないけれど潜在的にペット飼育を認めてほしいという人が多いと踏んでの管理規約変更決議だったのですが、つまりこれまでこっそり飼っていた人が堂々と飼えるようになっただけ…のようです。
こんな話があります。
ペット飼育禁止マンションで、「なんでうちはペットを飼っちゃいけないの?」と子どもに問われたのでマンションのルールで禁止されていると説明したお父さん。「でも、飼っている子もいるよ」−親として子どもへの答えに窮したといいます。
そこでお父さんは思い切って総会で発言してみました。「ペット飼育の問題はしつけや臭いじゃなく、住民がルールを守っていないことではないか」。そうしたら「今飼っているペットを殺害しろということか」などという無記名の文書が掲示板に貼られたそうです。
別のマンションでは、「ペット飼育禁止だから入居したのに、平気でエレベーターに犬と乗る人がいる」とアトピー性皮膚炎の子を持つお母さん。「子どもがかゆがって眠れなくても、新米住民だからどこにもいえません」。
一方、一人暮らしの母親に「孫一同から」という名目で子犬を贈ったら、元気の源になったという話もあります。独居老人の問題が取り沙汰される中、マンションのルールも少しずつ変えていくべきだという人も少なくありません。
前述の理事長はいいます。「管理組合として、とにかく話し合いの場を設けることが第一歩。結果がどうであろうと、何もしなければ、かわいそうなのは理不尽な思いをする子どもらですから」。

 


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