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ベランダに布団を干しちゃダメ!?

17 のコピーベランダに布団を干しちゃダメ!…
これって、不動産価格に影響するの?

同じ時期に分譲された、お隣同士の2つのマンション。
築年、形状、立地、専有面積さえほぼ同じのこのAとBのマンションですが、外観ですぐに見分けがつきます。
Aマンションはベランダ越しに干し布団が目立ち、一方のBマンションは「景観を損ねる、落下の危険がある」を理由にベランダでの布団干しを一切禁止にしているからです。
Bはベランダの使用方法に細則を定めていますが、Aはもっぱら放任主義。
そこでBの住民は「絶対にうちのほうが不動産流通価格は高い」というのですが、本当のところはどうなんでしょうか。
不動産業者に聞くと「物件を探しているお客さんのニーズによります」「価格にまで影響しないのではないでしょうか」などと、はっきりしない回答が多かったのですが、「ベランダ等の外観は価格に反映する」と断言する業者さんもいました。
「きちんとルールを決めていることで管理運営もきちんとされているとわかりやすく、管理組合がしっかりしていると判断しやすい。不動産業者は管理の内面にまで踏み込むことができないので、ゴミ置き場が汚れているとか、自転車置き場が乱雑だとか、目に見えるマンションの外観は当然購入希望者の印象に直結しますから」
◇ ◇ ◇
中古マンションの価格について不動産業者が最も参考にするのが、近隣住戸の直近の取引事例だそうです。
例えば3年前にC住戸が1,200万円で売買を成約したとします。その1,200万円の3年後の評価が今のD住戸の大きな参考材料となるわけです。マンションは同タイプの間取りが複数あるため、築年が古くなるほど参考となる取引事例が増えていくということになります。

この取引事例をもとに各社で設定した価格査定表に物件データを当てはめ、現段階で最も適正な価格を算出するのです。価格査定表は国土交通省の外郭団体である㈶不動産流通化近代センターが作成した査定マニュアルに準じたものが一般的に活用されています。
そこで、この価格査定表で注目したいのが「建物の外壁仕上材」「外壁の状況」「修繕積立金の額」「主要な修繕の実施状況」などの項目です。こうした維持管理についての査定個所も流通価格に反映されているのです。
(1)景観がきれい(2)アクセントのある外壁の塗り替え(3)管理規約や使用細則の充実(4)オートロックや光ファイバーなどの設備の導入など、立地や専有面積などの物理的に変えられないもの以外で流通価格に影響を与えるものとしては、管理運営がきちんとされていることが大きいのだといえます。
ベランダに布団を干す、干さないは管理運営上のひとつ項目に過ぎません。まずは管理組合で話し合って決めることが大切だといえましょう。

 

 


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