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低炭素社会の実現に向けマンションのスマート化へ

64-10-3 節電はもちろん、エネルギー管理(測定器で電気の利用状況を把握する、電気を使う時間をずらす=ピークシフトなど)により、スマートに(賢く)限りあるエネルギーや資源を効率的に利用しようと経済産業省が推し進めているのが「スマートマンション」である。
具体的にマンションに導入されるスマート化には次の5項目がある。
①共用部分・専有部分の電力需要の「見える化」(エネマネ)②電力のひっ迫時に電力需要が起きる時間をずらす節電協力(DR)③時間帯別料金やピーク価格など独自の料金プランの設定(独自料金)④太陽光発電や蓄電池等による電源確保(創蓄連携)⑤エアコンや照明などの消し忘れを情報通信技術で遠隔操作(家電制御)。
スマート化の推進はもちろん、東日本大震災を契機としてエネルギーの需給が変化し、また地球温暖化問題に関する意識が高まっていることに由来する。低炭素・循環型社会の構築を図り、持続可能な国土づくりを推進するといった国の重要課題の一環である。
本書では、低炭素・循環型社会を実現するためにも、建物自体が高断熱性能を装備する、省エネ型の設備機器を搭載する、エネルギー管理を導入することが今後、必須になっていく、と述べている。
『まるわかりスマートマンションスマートマンションが基礎からわかる!』
著者/ 日下部理絵(マンション管理士)、古澤和也(太陽光発電アドバイザー)
発行/住宅新報社 体裁/ A5 判・196 ページ 定価/ 1,500 円+税

(大規模修繕工事新聞 第64号)


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