エキスパンションジョイントが落下
東日本大震災の被害補修も追加
セソール川崎京町ハイライズ第2回大規模修繕工事は19号2ページに続いて2回目の登場。理由は2011年10月22日、大規模修繕工事現地見学会を行ったことから。
今回の工事見学会の内容では、着工前の東日本大震災(3月11日、川崎震度5)によりエキスパンションジョイントが落下。震度6でも大きな破損事故のないものに更新したことを主に取り上げた。
地震による壁の被害(0.3㎜以上のクラック)に対しては、①Uカットシール工法②エポキシ樹脂低圧注入工法を試験施工し、より適した方法で補修することとなった。
エポキシ樹脂では、コア抜きして断面を調査したところエポキシ樹脂が均一に入っていなかった。
壁は耐力壁ではなく仕切壁であり、室内作業による居住者への負担も大きい事からUカットシール工法が適しているという結論に至った。
工事見学会には約30人が参加。主催はNPOかわさきマンション管理組合ネットワーク。管理組合役員から、設計コンサルタント、施工業者現場代理人の話が聞け、現場を回るほど質問が相次いだ。
工事データ
○工事名/セソール川崎京町ハイライズ第二回大規模修繕工事
○建物概要/ 1987(昭和62)年11月竣工・SRC造・地上12階・541戸 ○発注者/セソール川崎京町ハイライズ管理組合 ○設計・監理者/㈱汎建築研究所 ○施工者/シンヨー㈱
○主な工事内容/共通仮設/躯体・モルタル改修/タイル改修/屋根改修/防水/シーリング/建具改修/金物改修/外壁等塗装/鉄部等塗装/防鳥対策/その他改修
○工事期間/ 2011年4月1日~ 2012年1月31日(予定)
(大規模修繕工事新聞 第24号)2011-12