都心の単身者向けマンション
若い女性中心に工事を進捗
ルミネックス小石川は主に女性の単身者向け造られた、20戸のおしゃれなワンルームマンション。
ところがコンクリートの打ち放しやシーリングなど、見た目に劣化が目立つようになってきた。
築10年くらいから大規模修繕工事の話題は出はじめていたが、単身者向けということもあり、日ごろは仕事などで顔を合わせない人ばかりで、会うのは年1回の総会のときだけ。
工事の話は延び延びになっていた。
そんな中、管理会社から大規模修繕の見積もり額を提示され、「ホント?」ということで建築事務所にコンサルタントとして入ってもらった。コンサルの助言もあり組合員全員で大規模修繕委員会を発足。若い女性を中心に常時7〜8人が委員会に参加した。
これが幸いしてコミュニティーが出来上がる。
古川千佳理事長は「工事でコミュニティーが出来上がったので、他にもいろいろ改善しようという声があがりました」と管理組合意識の向上を喜ぶ。
今回の設計、監理を担当した西田建築士は語る。「工事を成功させるのは私達コンサルではありません。住んでいる皆様が自分のマンションにどれだけの意識が持てるかなのです。その意識こそが工事を成功に導くのです。」
取材当日は工事に伴うもとのとして、トランクルーム新設に伴う利用細則や自転車・バイクの細則変更に関する臨時総会が行われていた。総会後も管理会社等への質問が相次ぎ、居住者がマンション管理運営への意識が上向いていることがうかがえた。
(大規模修繕工事新聞 第25号)2012-01