よこすか海辺ニュータウン地区社会福祉協議会やよこすかマンション管理組合ネットワーク(よこ管ネット)などの主催により、神奈川県立保健福祉大学で平成24年11月24日、コミュニティーフォーラムが行われた。
印象に残ったのは主催者講演で例に上がった、309世帯の95%がマンションの自主防災会に提出しているという「居住者台帳」について。
その台帳の項目には『かかりつけの病院名』『診察科目/既往症』『常用薬』など、かなり細かな個人情報も含まれている。参加者からは早速「他人には見せたくない項目もあるのに、どうして95%もの世帯が自己申告できるのか」という質問が飛んだ。
これに応えた講師の言葉が良かった。「それは、これまでの活動実績があるからです」。
住民交流会開催、あいさつ運動、防犯委員会設置、「防犯の手引き」制作、自主防災会の設置等々。実際に自主防災会が重病の高齢者を救命したこともあるという。
「災害や不慮の事故が起こったとき、だれが助けてくれるのか。うちのマンションでは住民の仲間が助けてくれる、そういう安心感、信頼関係を築くことができた」。
さらに会場の参加者に向け「すぐにうちのマンションを真似しても無理でしょうね。まずは活動実績を作ることから。居住者台帳は集めることではなく、有事のときに助け合うことが目的。助けてもらえるんだと、助け合うんだと思ってもらえるよう、まずは活動することからです」
災害、犯罪などの有事の際に一番大切なのはコミュニティーがどうあるか―それは平時の時に作っていなければならないことなのだ。
「ローマは1日にしてならず」ということがつくづくわかりました…。