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Q58 修繕委員長の「独走」を止めるには

Q58 修繕委員長の「独走」を止めるには

 理事長に就き、管理組合の仕事に関心を持ってはじめて気づ いたことがあります。  管理組合にはもともと理事会の下部組織として修繕委員会が 存在します。  ところが、修繕委員長が建設業に携わる人であり、これまで 彼の都合のよいように事業がすすめられてきたようなのです。 今度、大規模修繕工事を計画しているのですが、今も委員長が 勝手に施工業者を決めて工事内容等が進んでいます。  修繕委員長の「独走」を止めるにはどうすればよいでしょうか。

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「理事会の諮問機関、決定権はない」
まずは修繕委員会の細則、ルール制定を

 管理組合の役員の任期は1~2年ですが、大規模修繕工事は 計画から実施まで2~3年かかります。そのため、工事を完成 するためには理事会の諮問機関として修繕委員会を設置するこ とが少なくありません。  また、築年が古くなると修繕項目が増え、常設の修繕委員会 を置くケースもあります。そうすると、新任の理事会と、ベテ ランの修繕委員会の間で知識と経験の差ができ、力の均衡が崩 れてしまうというトラブルが起こるのです。  こうしたケースを防ぐには、次のような内容を含む修繕委員 会の細則などルールを定めましょう。
①修繕委員会は理事会の諮問機関であり、決定権はない ②修繕委員会は公募でも構わないが、任免権は理事会にある ③ 理事会の中に修繕担当理事等を決め、修繕委員会に特別委員 として入り、委員会の情報把握に努める ④ 修繕工事を受注する目的で委員会に入ることを防ぐため、委 員は工事の受注や営業活動ができないことを明確に定める  まずは修繕委員会のルール設定について、理事会と修繕委員 会でじっくり意見交換をしてはいかがでしょうか。大規模修繕 工事への取り組みはそれからでも遅くはないかもしれません。  <参考>NPO福岡マンション管理組合連合会30周年記念誌      『管理組合読本』

(大規模修繕工事新聞103号)


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