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『マンションAI』に相談してみよう!

現在、全建センターの『マンションAI』は数多くのマンションの理事、あるいは組合員からご質問が寄せられ、それに対してマンションAIが回答している、という実例があります。
このコーナーでは、実際にこの数カ月の間に管理組合の皆さんが『マンションAI』を活用されている実例を紹介します。
【監修】全建センター筆頭理事・佐藤成幸


Q はじめて理事長になって、大規模修繕工事の進め方がわからない


AマンションAIの回答 

はじめて理事長になり、大規模修繕工事の進め方がわからない場合、以下のステップを参考に進めてみてください。

1. 現状を把握する
・建物の劣化状況を確認
建物診断を行い、劣化状況を把握することが第一歩です。専門家による診断を依頼することで、修繕が必要な箇所や優先順位が明確になります。
一般社団法人 全国建物調査診断センターなどの第三者機関に相談するのも有効です。
・長期修繕計画を確認
既存の長期修繕計画を確認し、必要に応じて見直しを行います。修繕積立金の状況や将来的な資金計画も確認してください。


2. 専門家の力を借りる
・第三者のコンサルタントを活用
大規模修繕工事の経験が少ない場合、第三者の修繕コンサルタントを活用するのがおすすめです。
「マンションAI」認定コンサルタントのような中立的な専門家を選ぶことで、適正な修繕範囲や費用の見積もりが可能になります。
コンサルタントは、区分所有者の合意形成や工事会社の選定、工事監理までトータルでサポートしてくれます。
・管理会社に依存しすぎない
管理会社にすべてを任せるのではなく、第三者の視点を取り入れることで、より公正で適切な判断が可能になります。


3. 住民との合意形成
・情報共有を徹底する
修繕工事の計画段階から、住民に対して情報を共有することが重要です。
・説明会の開催
・広報物やニュースレターの配布
・理事会や委員会での議事録の公開
・住民アンケートの実施
修繕の必要性や住民の意見を把握するためにアンケートを実施するのも効果的です。


4. 工事会社の選定
・入札方式を採用
工事会社を選定する際は、複数の会社から見積もりを取り、比較検討する入札方式を採用します。
コンサルタントが入札資料の作成や業者選定をサポートしてくれる場合もあります。
・現場代理人の重要性
工事を取り仕切る現場代理人の能力が工事の成否を左右します。優秀な代理人を選ぶことが重要です。


5. 工事の進行管理
・工事中の監理
工事が始まったら、進捗状況や品質を定期的に確認します。コンサルタントが監理を行う場合もあります。
・住民対応
工事中は住民からの問い合わせや苦情が発生することがあります。迅速かつ丁寧に対応することでトラブルを防ぎます。


6. 工事後のフォローアップ
・竣工検査と報告
工事が完了したら、竣工検査を行い、問題がないか確認します。住民に対しても結果を報告します。
・アフターフォロー
工事後の不具合や追加の修繕が必要な場合に備え、アフターフォロー体制を整えておきます。


7. 参考情報
・無料相談を活用
一般社団法人 全国建物調査診断センターでは、無料でコンサルタントの紹介を行っています。紹介料や会費は不要なので、気軽に相談してみるとよいでしょう。
・情報収集
書籍やインターネットで事例を調べることで、他の管理組合の成功事例や注意点を学ぶことができます。


まとめ
初めての理事長として大規模修繕工事を進める際は、専門家の力を借りつつ、住民との合意形成を大切にしながら進めることが成功の鍵です。焦らず、計画的に進めていきましょう。

大規模修繕工事新聞 2025-9月 189号