国土交通省は9月28日、マンション管理計画認定制度の認定基準を含む「マンションの管理の適正化の推進を図るための基本的な方針」を定め、公表しました。地方公共団体が地域の実情を踏まえた上で関係団体等と連携しながら、新たに開始されるマンション管理適正化推進計画制度の認定基準策定が望ましいこと等を記載しています。
また国土交通省は同日、「長期修繕計画標準様式」「長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント」「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」の改訂も公表。いずれも来年4月に開始するマンション管理適正化推進計画制度を踏まえています。
長期修繕計画作成ガイドラインでの注目は、大規模修繕工事の修繕周期の目安の見直しなど。大規模修繕工事の修繕周期について「一定の幅のある修繕周期に変更」としています。
これは12年周期の否定、スパンの長期化などを視野に入れること、工事を分散させることを意味し、全建センターが昨今、周知してきた思想に国の制度が追いついてきた感があるといえます。
長期修繕計画作成ガイドライン、修繕積立金ガイドラインについては12月19日に開催する全建センターのオンライン・セミナーで詳しく解説します。
大規模修繕工事新聞 143号