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テレビ共聴アンテナ設備更新 ~電波を外部に漏らさない対策と事例紹介~

 現在、またはこれからBSアンテナを交換すると、交換後は「4K8K対応アンテナ」へ置き換わることになります。
そこで注意しておきたいのが「電波漏えい」です。
 2018年4月に施行された電波法では、4K8K対応アンテナを設置して以降、受信設備から電波が外部に漏れると「違法」になります。
 さらに電波が漏れることにより、Wi-Fiや電子レンジ等の電波と干渉し、新4K8K衛星放送が映らないケースも起きています。
 旧製品の使用や不十分な施工等によって適正な機器に交換を行わないために生じる問題です。放送サービス高度化推進協会(A-PAB)では「衛星放送用テレビ受信設備の施工ガイドライン」を作成し、多くの施工業者へ適切な工事を呼び掛けています。

(参考)テレビの電波が外部に漏れると・・・
 そもそも違法になります。また家庭内で使用する Wi-Fi 等の電波と干渉したり、電子レンジを使うと新4K8K衛星放送が映らなくなる場合があります。
 電波が外部に漏れる機器とは、“同軸ケーブルの芯をむき出しの状態で接続するタイプ”のブースタ(電波の増幅器)や、分配器、壁面端子等のこと。これらを技術基準に適合した機器へ交換することにより、マンションの4K8K対応化を図ることが出来ます。

■当たり前になってきた“電波漏洩対策”
 いま長期修繕計画上で、アンテナ設備の更新時期を迎えたマンションでは、法令遵守の取組みとして、電波漏洩対策を実施するケースが増えています。
 具体的には、老朽化したBSアンテナを、4K8K対応アンテナへ交換するのに合わせ、棟内で使用している技術基準に適合していないブースタ(=電波の増幅器)や分配器、壁面端子等を、適合機器へ交換する工事のことです。

大規模修繕工事新聞 144号