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2回目以降の大規模修繕で検討が必要な工事/バリアフリーの提案<その1>

設置工事完成後のスロープ

 築30年後半から築40年超えると、住民の年齢も比例して高齢化していきます。マンション内にはエントランスやマンション内の通路に段差、階段が多く、3回目の大規模修繕工事では、そうしたバリアを解消
するための提案を行うことが少なくありません。
 今回は、外構スロープの設置工事の流れを紹介します。

 事例マンションでは、建物の出入口の段差を解消するためにスロープを設置しました。
 段差部分と植栽の一部分を撤去し、砕石を敷きこみました。植栽部分にあったマンホールは嵩上げしています。スロープの幅は120cm、勾配は1/12以下、道路側には新規にコンクリートの立ち上がりを造り、照明はスロープ前に移設しました。
 床仕上げはノンスリップタイル仕上げを施工して、滑りにくく快適な床面仕様を採用。立ち上がり部にはステンレスパイプの手すりを(埋め込んで)取り付けました。
 一連のスロープ設置工事には自治体の補助金制度を利用することができました。
【ポイント】
■スロープの勾配
※ バリアフリー法で勾配は1/12を超えないことと規定されている。外構は1/15が望ましい。
■床タイルの色(視覚効果)
■床タイル表面の形状(滑り止め対策)
■既存設置物の移動(マンホール、照明、植栽等)
■既存縁石切り下げ
■主なバリアフリー関連補助制度(東京23区内)

大規模修繕工事新聞 146号