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「駐車場平置化コンサルタントサービス」のご案内

 マンションでは昨今、駐車場の空きの問題が深刻化し、機械式駐車場を平置化するのが大きな流れになっています。機械式駐車場の保守・メンテナンス費用は、駐車場が空いていようが埋まっていようが実施されなければならないからです。
 機械式駐車場のメンテナンス金食い虫の機械式駐車場は今も昔も管理組合の悩みの種となっている既存駐車場の解体・撤去埋め戻し工法の転圧と仕上げの様子
鉄骨柱と梁で鋼板製床による平置化費用が無駄になったり、将来的な更新費用を考えると、管理組合への負担がどんどん大きくなっているのが現状です。
 全建センターでも機械式駐車場に関する相談が圧倒的に増えています。そこで「駐車場平置化コンサルタントサービス」を開始しました。工事完成保証※1)付きでご案内いたします。
 また、空き駐車場については、区分所有者以外にも賃貸しする、外部貸しやサブリースを考えている管理組合もあると思います。しかし税金対策やリース会社の選定、または賃貸しすることによるメリット・デメリットなど、どこから手をつけてよいのかわからないケースも多いといえるでしょう。
 このように機械式駐車場対策は施工だけでなく、問題の整理あるいは施工の事前準備としてもコンサルタントの存在は必要不可欠です。スタッフが限られているため、当面は、首都圏に限らせていただきますが、駐車場の平置化についてお悩み事をお気軽にご相談下さい。
 ※1) マンション大規模修繕工事完成保証制度は、一般社団法人全国建物調査診断センターが、工事継続保証と金融保証を行っています。

【法律上の制限】
○駐車場条例、まちづくり条例等
 ・駐車場附置義務
    一定規模以上の建築物を新増築する場合にその建築物の床面積に応じて、駐車場を設けることを義務付ける制度。
 ・附置義務条例の緩和措置
    駐車場台数は増加傾向一方で、自動車保有台数はやや停滞傾向にある。
○都市緑地法
 ・ 特別緑地保全地区に指定されている地区など地域により、申請が必要な場合があり、事前の官公庁への確認が必要。
○騒音規制法・振動規制法
 ・ 都道府県知事(市の区域内の地域については市長)が騒音及び振動について規制する地域を指定するとともに、環境大臣が定める基準の範囲内において時間及び区域の区分ご
との規制基準を定め、市町村長が規制対象となる特定施設等に関し、必要に応じて改善勧告等を行うとされており、事前に官公庁への申請が必要。

大規模修繕工事新聞 2022-06

【解体工事】
■解体方法
・ ユニックやカニクレーンまたは、広いスペースがある場合には、レッカー車を使用して、解体する部材をワイヤーで吊りながら、解体していく。
・ 鉄骨の解体には、酸素ガスを使用して切断したり、ボルト・ナットを緩めるなどして行う。
・ 油圧ショベルを使用して、解体する場合、解体速度は速いが、騒音・振動が激しいため、広い作業スペースと近隣への騒音の影響が少ない場所でしか、採用できない。
・ 解体の順番としては、パレット→制御盤・昇降モーター・センサー・操作盤等→鉄骨梁・柱部材へ。
・ その他の解体部材としては、フェンス・移動式粉末消火設備・排水ポンプユニット、ターンテーブル等。
・ RCの構造体は基本的に残すことが多く、壊すことはない。
【平置化工法の比較】
■鋼製平置化工法
 ~ 軽量な鉄骨で柱と梁を組立て、その上に強度及び耐久性のある鋼製の床材を設置する工法
・ 埋戻し工法に比べ、費用が比較的高い。
・ 重量が軽いため、周囲への悪影響を抑えることができ、建物内部にも使える。
・比較的短い期間で施工可能。
・将来的に再び機械式駐車場を設置するのも比較的容易。
・ 比較的実績を多く持つ(8年間で累計1,000台以上)業者もある。

・ ピット空間が残り、雨水が入るため、排水ポンプは、そのまま利用する。従って、ポンプのメンテンナンス料は残る。
■砕石による埋戻し工法
 ~ 地下ピットを砕石等で埋戻し、アスファルト舗装やコンクリート床を設置する工法
・費用が比較的安い。
・ 地下ピットに砕石を入れた上にコンクリートやアスファルト舗装するだけのシンプルな作業のため、施工できる業者も多い。
・ 最も一般的な工法であるが、施工の善し悪しで埋戻し部の陥没や隆起が起きることもある。
・ 砕石で戻すのが一般的であるが、希に埋戻し材料に土を使う業者がいるが、陥没の危険大。
■「埋戻し工法」 選択時の注意点
・ 一般的に地盤の弱い地域や建物構造物の地下や内部に配置されている場合は埋戻しはNG。
・ 建物内の場合、埋戻しの負荷荷重により、建物本体の偏心率などに影響が出たり、ピットそのものが保たなかったりする場合があるため、構造計算が必要となる。構造計算の結果、
躯体補強を行うことになれば、かなり高額な工事となる。
・ ピットを埋める砕石の重量が問題になる。砕石の重量だけで、車1台の駐車スペースにつき、地下1段で約50t、地下2段で約100tの負荷がかかる。その上にアスファルトやコンクリート、更に車の重量がかかる。
・ ボーリングデータの「N値」と埋め戻した場合の、1㎡あたりの重量を比較し、地耐力計算による判定を行う。

■平面化後の用途の検討
・駐輪場・バイク置場等、他への用途変更
  電動機付自転車など、大きめの自転車やバイク置場のスペースが足りないというケースが多い。外部の駐車場跡で、屋根付にする場合は、確認申請が必要。
・物置スペース・トランクルームなど
 プレハブ製の物置で10㎡を越える場合は、確認申請が必要。
・充電スタンド
  既存機械式駐車場動力を利用して、電気自動車用の充電スタンドとして利用する場合もある。
 ご相談、ご要望は電話、FAX、E-mailでお申し込みください。
 ご相談をいただいた方にもれなく、最新刊小冊子「機械式駐車場の平置化工事のススメ」電子版を無料進呈します(閲覧用URLおよび暗証番号を開示します)。



<ご相談受け付け>
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