あんしん大規模修繕工事瑕疵保険は、共用部分の修繕工事について、工事会社が瑕疵(かし)担保責任を(契約不適合責任)を履行(修補等)した場合に、その修補に要する費用を保険金で支払う仕組みです。
ここでは実際に保険金によって修補した事例を紹介します。
工事後の不具合について、施工不良を保険で担保することで、施工会社とのトラブルを未然に防ぐことができるメリットがあります。
事故事例① 屋上排水ドレン回り修繕不具合からの水濡れ被害
工事完了から約2年1カ月後に発生した事故例です。排水ドレン回りのシート防水の施工に不具合がありました。
事故個所が屋上のため、防水層内部に浸入した雨水が最上階の住戸内への損害につながりました。天井クロスの剝がれ、水濡れの発生です。
修補費用は約100万円。瑕疵保険は内装復旧まで保険の対象とすることができます。
今回のケースでは、屋上の防水工事の補修費用の他、天井クロス等の内装復旧費用まで保険で補償しました。
事故事例② 外壁タイルの剝落
工事完了から約1年2カ月後に発生した事故です。
タイル下地面の処理不足によるモルタルの接着不足が原因となり、タイルが剝落いたしました。
この事故は「タイル剝落補償特約」を付帯していたため、お支払いできた事例です。
特約を付帯することにより、補償範囲を拡大することが可能となります。
大規模修繕工事新聞8月号(23-08)