国土交通省は6月28日、令和6年度マンションストック長寿命化等モデル事業の第1回採択プロジェクトを発表。全国建物調査診断センターが提案者として応募した「マンション第二多摩川苑」が管理適正化モデルタイプ(計画支援)で、採択されました。
令和6年度(第1回)の募集については、19件の応募があり、専門家で構成する評価委員会の評価結果を踏まえ、10者10件の採択プロジェクトが決定しました。
【マンション第二多摩川苑】提案概要
〈自主管理による管理不全マンションの建物状況調査、長期修繕計画の策定、大規模修繕等の工事計画・資金計画の検討〉
1975年築、41戸のマンション。自主管理であるが総会の出席率は低く、出席者も固定化し、役員のなり手が不足している。旧耐震基準であり耐震1次診断の結果、耐震性不足とされている。
分譲当初から長期修繕計画がなく、平成13年に大規模修繕工事を実施して以来、事後保全対応のみ。容積率が既存不適格であり建替えも困難である。
川崎市より令和5年度からアドバイザー派遣を受け入れ、耐震診断(2次診断)・耐震補強計画策定に着手、長期修繕計画策定に向けた勉強会等を始めている。
本事業では、劣化状況調査、長期修繕計画の策定、大規模修繕等の工事計画・資金計画等の検討・策定を行う。
大規模修繕工事新聞 176号2024-08
マンション第二多摩川苑の外観