
『ルポ秀和幡ヶ谷レジデンス』
管理組合を私物化した理事会vs民主化を願う住民の1,200日闘争の記録。住民有志の会が理事長を交代させ、「適切なマンション管理を取り戻す」ために結束を深めていく。
25年間にわたり君臨する理事長と固定メンバー。「入居前面談」「バランス釜しか認めないリフォーム」「外部者は17時以降出入できない」など、謎のルールに反対を述べれば人格否定ともとれる罵詈雑言の数々。総会
で反対意見が出ようが、議論になろうが全く関係ない。「委任状で数を得ている」からだ。
住民有志の会による活動で勝ち取った旧理事会の打倒。しかし、管理室の鍵の受け渡しは拒絶されるなど旧理事による引き継ぎが行われず、対立は続く。旧理事の職務執行停止を求める訴訟などを経て、本格的に新理事会が稼働するのは“政権交代”から約1年後だった。
大規模修繕工事新聞2025-05-185号
『ルポ秀和幡ヶ谷レジデンス』
著者/栗田シメイ
発行/毎日新聞出版
サイズ/四六判並製・240ページ
定価/ 1,600円(+税)
2025年3月5日
ISBN 978-4-620-32826-3