ロープ工事とプロボクサー2足のわらじ
11・7 東上選手、4R負傷ドロー
11月7日.後楽園ホール第5試合。「トージョー!トージョー!」応援団のコールが鳴り響く中、日本スーパーフェザー級第7位・東上剛司(ドリーム)がリングに上がった。
スーパーフェザー級8回戦。対戦相手は斉藤正樹(TEAM10COUNT)。
試合は、互いにけん制し合いながら進んだ序盤の3R、東上選手の左側頭部が切れ、血が噴き出した。
3度のリングドクターによるチェックの後、ついに4R33秒、レフェリーストップ。8回戦のうち半分の4Rを経過していないため結果は負傷ドローだった。
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1980年生まれ・34歳になる東上選手は日常、ロープブランコ工事を得意とする㈱エーファイブ(東京・墨田区)の社員として勤務している。ボクシング一本で食べていけるのは一握り。日中は仕事をしながらトレーニングを続ける選手がほとんどで、そんな選手をバックアップする企業は欠かせない存在だ。
試合当日は社員を含む何十人の応援団が東上選手に声援を送っていた。
(大規模修繕工事新聞 No.60)